カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:心理的安全性のつくりかた

    読了。なるほど!という感想。自由に発言できるだけじゃないよね、心理的安全性って。どういう環境かを考えると、「つくりかた」に焦点はあたるか。これは、なかなか難しい。トライはできるが、その状態のチームを作ることっていうのは難しいな。チーム全員がプロフェッショナルな思考である必要があるわけで(実質的に、プロフェッショナルでなくてもよいのだけど、思考としては必要)。2:6:2の法則も考えると、全体ではなくて、一部のチームに限定されていくのだろうけど。強要しないことも重要かも。心理的安全性があるといいし、そういうチームは一種の理想形だな。

    それで、現実は、というと、理想形とは程遠い。ぬるい職場としての心理的安全性があるところならば多いかもしれないが。もしくは、ある一つのことに対しては、発言ができるなど。困難を乗り越えるためのチームという意味での心理的安全性とは、違う何でも話せる職場はそれなりにあるけれど、だ。心理的安全性=なんでも話せる、ということがフォーカスされると、本来の意味とは違う使われかたと実現のされかたをされていってしまう、と思う。難しいね。


  • 読了:標本バカ

    ずっと気になっていた「標本バカ」を読了した。買って一気読み。読みやすいし、標本づくりの話が面白い。特異な標本作成の世界が刺激的だった。イラストも面白くて楽しめた。

    標本づくりも、いろいろなエピソードがあって面白い。骨格標本に剥製に、そういう使いみちというか、研究の仕方があるのか、という発見もあり。博物館で標本をみるときの見方もかわる、楽しみ方も増えた気がする。標本を収集する意味もわかった。こういうことは、面白そうな本になって、読まないとわからないものだ。科博には、何回も何回も行っているのだが、恐竜の化石や科学のところばかり見てしまうので。剥製のコーナーももっとじっくりと見てみようと思う。

    それから、骨からの肉の除去は、自然のちからでやると思っていたら、科博は煮るのかと。本を読んでいるだけでも、大量の動物が運びこまれているわけで、その労力はすごすぎる。研究機関の地道な活動だ。動物園の死んだ動物たちの行き先もわかってよかった。貴重な動物たちだし、どうしているのかと思っていたけれど、しっかりと死後も活用されていることがわかってよかった。

    本当に面白い本だった。

  • 読了:デジタルネイティブ世代のニューノーマル 人生が動き出す妄想する力

    読了。妄想というので、どんな内容かと思ったが、意外に普通で面白かた。妄想というよりも、イマジンな感じ。もちろん、いい意味でだ。

    タイトルに引きずられると、いけない。本の内容としては、日本とアメリカの違いで、いいところ取りの話。文化の違いをハックして、ポジティブにアメリカ進出するような感じ。この実体験に基づく過ごし方というのは、面白い。なんか飛び込んでもやっていけそうな気がする(それでも最低限の英語力は必要そうだけど)。アメリカ最高みたいなものは多いけれど、そこで生かせる日本の強みに焦点を当てていて、ライトな文体で読みやすいのはよい。いろいろなヒントが満載の本だと思う。

    面白かった。

  • 読了:すぐそこにあるサイバーセキュリティーの罠

    読了。手口としては、全部知っていた。よかった。手口を知っていたからと言って、引っかからないとは限らないのが悲しいところ。本にもあるが、本当に巧妙になっているので、騙される可能性は否定できない。

    海外からの不在着信の謎というかカラクリはそういうことだったのか、という感じ。海外からのワン切りなので、詐欺か何かであることはわかっていたが、それで仕掛ける側はどう特をするのかは、わからなかった。なるほど、詐欺グループと通信会社の一部が繋がっている可能性があるのであれば、収益をあげる仕組みは納得できる。確定ではないにしても、納得できる理ではある。

    それから、クラッカー集団というかサイバー攻撃もエコシステム化されていて、歯車として働く人はバーンアウト症候群になるというのも面白い。まぁ、ツールがやるわけなので、単純作業の繰り返しにもなれば、チャレンジングでもないし、普通は飽きるな。なにか使えそうな良いネタがあるかと思ったけれど、良くも悪くも大丈夫そうだ。マトリックスのネオみたいなイメージは昔はあったけれど、今はそういうこともない。穴があるかどうかでさえの確認もツールがやるわけで。一部の上級を除けば、ツールに使われるようなものだし。燃え尽きるのもわかる気がする。

    他は、テレワークでVPNが狙われているのはわかっている。急造のVPNが多いので、そういうところは狙われやすい。アクセス元の端末を制限できていれば、そうでもないが。最近は、VPNでつないで、会社のデスクトップを操るタイプのリモートワークの仕組みが売り込まれているので、そういうタイプは侵入された終わりだろうな、というのはわかる。急造なものは、考慮している時間もなりなくなるので、大変だ。

  • 読了:ロボット法

    読了。ロボット法は、本の表紙とタイトルが気になっていて、ずっと読もうと思っていた本。

    もっとライトな感じのロボットに関する法律などの話だと思っていた。読んでみたら、がっつり法律書みたいな感じだ(法律書を読んだことはない)。終始お堅い感じの表現で、注釈が多い。読みやすいような、読みにくいような。判例的な事例の部分は慣れないので、読むのが大変だった。

    しかし、普段は読まない分野の本なので、いろいろな発見もあった。普段、法律の部分はまったく気にしたことがなかったが、こういう世界もあるのだな、と感じられた。本が面白かったかどうか、というよりも、自分の世界観は広がった気がする。

    • 議論するためのベースがなければ、議論もできないし、法律(法案)もつくれない。
    • 法律は、国ごとにつくるため、国によって、ロボットやAIなどに対する検討を行っており、進み具合は国によって異なる。
    • 未来像として、SF小説や映画が議論の題材になっている。
    • アイザック・アシモフのロボット3原則は、かなり真剣に法律研究者の中で議論されている。
    • 現在実世界との地続きになるので、既存の判例(工業機械での死亡事故などの裁判の判例)をもとに考えられている。
    • トロッコ問題を如何にロボットやAIに処理させるかが重要で、処理のさせ方次第だと、解釈による抜け道により、SFのディストピアの世界に繋がってしまう。
    • だれが責任を負うのかが議論になっている。ロボット自体なのか、使用者なのか、製造者なのか。
    • ロボットにも権利が必要かなど、いろいろな団体がアピールしていてカオス。

    現実世界の法律と未来像をもとにして、シミュレーションされており、解釈の仕方がいろいろな意味で焦点になっている。そもそも現実世界のルールをツリー構造かなにかで全部仕分けできればよいのだろうけれど、そういうことにならず、そうなると状況の解釈が重要で、効率よく解釈されると、それは人間にとってのディストピアな世界になるかもしれない。それで、さまざまな議論がされていると、そして結論はでないと。法律の世界は難しい。裁判員の法律解釈でも変わるわけなので、それは、ちゃんと研究しているともなれば、どのような文面の法律がよく、意図したとおりに解釈されるかは重要だと思う。(だが、理解しきれない分野だ)

    現実世界の憲法解釈も都合よく現代社会に合わせて変更されているので、本当に法律の世界は難しく、それがこれから新しく出現しようとしている世界(遠からず訪れるだろうが架空の世界)ともなれば時間はかかる。それで、日本でもこの手の議論は必要と。時間はかかるから、また出遅れそうな感じもする。技術開発だけでなく、こういう現実世界にフィットさせるための議論があって成り立つのだな、感じた。

  • 読了:デジノグラフィ

    読了。なかなか面白かった。ビッグデータから無意識の共通点を探るのではなく、生活者の個の価値観や欲求をエスノグラフィで探すというもの。インサイト発見に焦点は面白い。これをやったからといって、解がみつかるわけではないが、解を探すための気づきの発見にはよいと思う。よくもわるくも、デジタル化によって、いろいろな情報が残っているので、解像度高く、エスノグラフィをできるのはよいかも。

    実際の分析の技法の部分は、あまりないのは物足りない人もいるかもしれないけれど、実際に分析した事例が多く載っているので、そっちをみたほうがよい。技法はあくまでもツールでしかないので。そういう意味では、本についていた帯が微妙なのだと思う。本自体は悪くない、というか、面白く読めた。

    いくつも気になったところはあるのだが、最後にあるこれは重要なことだと思う。データ分析で他者の関心をひけるというのは重要。ビッグデータも、なんかこうなっている、だけでは関心を引けない。

    P.220 デジノグラフィで明らかになるインサイトや生活者の実態には、職種や役職にかかわらず、あるいは社外の人であっても誰もが関心を示してくれる、というケースが多くあります。それは利益がどうとか、専門や担当分野の範囲かといったこととは関係なく、自身が生活者である一人の人間としてデジノグラフィで見える様々な人間の実態に、「なんでだろう?」「自分にも当てはまるだろうか?」「裏側にどんな心理があるんだろう?」といった探究心や好奇心が芽生えるからです。
     私たちがデジノグラフィに大きな可能性を感じているのは、まさにその点にあります。このアプローチから生まれた生活者に関する発見は、マーケティングや新しいビジネスに活用できるということ以上に、誰もが関心を抱き、自分なりの発想を飛ばすことができるものなのです。

    デジノグラフィ インサイト発見のためのビッグデータ分析
  • 読了:仮想空間とVR

    読了。技術特化じゃなくて、VRビジネスの動向がメイン。それにつなげるためのVR概要。VRビジネスまわりの事例やサービスが多いので、今現在(2021年前半)の情報としてはよいと思う。トレンドの移り変わりが激しいので、来年には陳腐化してしまっているかもしれないけれど。ハードウェアのところは落ち着いているので、キラーサービスやイベントで、がらりと状況がかわるかもしれない。でも、今を知ることはできるので、旬で面白かったと思う。

    研究段階のコンテンツは少なめで、VRビジネス特化と思って読めば、ミスリードはないはず。

  • アニメ版のEX-ARMをみたが。

    Amazon Prime Videoにあったので、アニメ版のEX-ARMをみたが、1話目のオープニングで挫折した。コレジャナイ感が半端ない。開始早々の表現はいらないと思うし、オープニングで出てくるキャラの質感がコレジャナイ。作っているところなのか、予算なのか、もっと攻殻機動隊のようなサイバー感のある質感で作れなかったのだろうか。原作は面白いし、好きなので、アニメは残念だ。

    原作は好きなので、おすすめ。

  • 読了:今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ

    読了。面白かったと思う。情報の流れというか、構造というか、そういうものを整理しましょう、という本。言葉の定義というか、用語の統一など、基本的なことが書かれている。一度、そういうことをやらないといけない、とわかってしまえば当たり前なんだが、気がつかない人たちは、まだまだ多い。新卒とかにはおすすめかも。

  • 読了:モノリスからマイクロサービスへ

    巨大なモノリス(1つの巨大システム)から、小さなサービスにわけていくときのパターンがいろいろと載っていてよい。マイクロサービスに切り出せるかどうかは、結局、もとのシステムの特性や使い方にもよる。そして、マイクロサービス化するときのパターンをみていると、ちゃんとメンテナンスができていれば、モノリスシステムは悪くない。利点となる部分がかなり多い。バズワード的に、マイクロサービスと言われているところがあるが、システムの向き不向きはあるので、それを切り出し方のパターンの背後で教えてくれるのがよかった。