カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:3月のライオン16巻

    ずっと待っていた16巻目。その間に現実の方が漫画みたいなことになっていたけれど。待っていた16巻は、面白くて楽しめた。

    前半の宗谷名人の話は、会長の話とも近い感じになるだろうか、と思わなくもない。それなりに宗谷もなれているっぽいので、この先がどうなるのかが楽しみだ。

    それから、ちゃんと将棋を指しているところが出てきてよかった。ここのところ将棋から離れている感じだったので。将棋のシーンを含めての3月のライオンだと思っているので。あの駆け引きが好きなので。そろそろ、タイトル戦の本戦もやってほしいと思う今日このごろ。そんなのあるわけないじゃないと言われそうな数年前に比べると、現実の方がタイトルをとっていたりするので、もっと零ちゃんは強くなっても問題ないと思う。悩みながら無双してほしいわけで。恋愛もいいけれど、将棋しててほしい。

  • 読了:起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

    読了。初期のリクルートというか、もともとどういうことを考えていたのかがわかった。それから「出る杭は打たれる」文化なんだということを。前半部分は、創業や新規事業のところなので、むちゃくちゃだが面白い。後半部分はリクルート事件の話ばかり。ニュースとしてそういうことがあったことは小さいころからテレビで流れていたけれど、実際のところ、どういう事件なのか知らなかった。汚職事件とだけしか。別の方向からみると、ずいぶんとグレーゾーンだし、過去のニュースの振り返りでもちゃんと語られることがない。テレビなんて、そんなものなのだろうけれど。なるほど、そういうことだったのか、と知れた。知らないことだらけだ。子供のころの時代や生まれる前のことなんて、そういうものなんだろうけれど。面白かった。

    あと、昔って、そんなことはできないだろうってことまでも、やっていたのだなと。圧力や人脈はつかいまくり。そういうのがまかりどおる時代だったんだなと。そういうことがあったからこその今の時代なんだが。時代はどんどん変わっていくわけで、ついていけなくなったら終わりだなと思う。

    ちなみに、帯にある「ジェフ・ベゾス」との絡みの話はほぼない。嘘でもないのだろうけれど、その話を期待したらダメ。目のつけどろが同じくらいの感覚だ。キャッチーな感じとしては、この帯は秀逸。

  • 『バーンアウト:使命感の喪失が引き起こす「病」』を読んで

    ハーバード ビジネス レビューの2021年7月号の『バーンアウト:使命感の喪失が引き起こす「病」』を読んで。

    バーンアウトというと、燃え尽き症候群というように捉えていた。それで、何か大きなプロジェクトや仕事をやり終えた後のハイな状態からローな状態に遷移したときの状態というイメージがあった。今、問題になっているバーンアウトは不完全燃焼タイプのようだ。

    社会で問題になっているバーンアウトは、清々しさとは正反対の、むしろ「燃えたかったのに燃えられなかった」、不完全燃焼の意味に近い。

    July 2021 Diamond Harvard Business Review 『バーンアウト:使命感の喪失が引き起こす「病」』

    これは実感としても、かなりある。このバーンアウトに至る要因は、「個人要因」と「環境要因」の2つがある。個人要因の方は、ストレスとの向き合い方や自身の裁量権の少なさ、ワークライフバランスなど。環境要因は、ミスが許されない労働負担やノルマがきびしい、時間に追われているなどだ。環境要因は、研究の中で役割の曖昧さがバーンアウトとの関連性を指摘されているとのこと。本文中にも、「役割が曖昧な状況とは、仕事のゴールや評価が明確でなかったり、自分の責任の及ぶ範囲がわからなかったりなど、自分には何をどこまでやることが期待されているのかがはっきりとしない状況を指す。」とある。この曖昧な状況というのは、よくありそうだ。人が少なくなって、グズグズな状況になっていると、否応なしに、仕事が増えていく。そうなると曖昧な状況になるわけだ。

    それから、バーンアウトの尺度(日本版)があり、セルフチェックできる。尺度は3つの項目から成り立っている。尺度があることで、よくも悪くも数値的にわかるので、客観的にみることができる。セルフチェックしてみたところ、自分自身がバーンアウト状態のようだ。最初にこの記事を読んだときは、そうではなかったが。数ヶ月でも状況は簡単に変わるということだ。

    記事では、バーンアウトに至る仮説として、次にように書かれている。

    バーンアウトへと至るプロセスについての一つの仮説に行き着く。日々の仕事の中で情緒的消耗感が蓄積され、自衛的な行動傾向である脱人格化が生じる。筆者はこの状態を、バーンアウトのプロセスに入ったという意味で「バーニングアウト」(burning out)と呼んでいる。この状態は、情緒的消耗感と脱人格化は進行しているが、個人的達成感、つまり仕事へのやりがいは保たれている状態だといえる。

    バーニングアウトから完全な燃え尽きに至る最後の砦が、個人的達成感なのではないか。個人的達成感が何かのきっかけで失われると、離職や心身の不調につながっていくと推測することができる。

    July 2021 Diamond Harvard Business Review 『バーンアウト:使命感の喪失が引き起こす「病」』

    研究成果とか裏付けの部分は置いておくとして。やりがいという精神論が崩れたところで、いろいろとどうでもよくなるわけだ。最後のやりがいが崩れるのは、ふとした瞬間かもしれないし、他の誰かの発言かもしれないわけだ。でも、何かが原因でトリガーがひかれた瞬間に、どんとバーンアウトに至るわけだ。最初に読んだときは、「ふーん。なるほど。」な感想だったわけだが、今はよくわかる。バーンアウトになったら、なかなか抜け出せない。不完全燃焼のバーンアウトは難しい問題だ。

  • 読了:医学のたまご

    小説なので、さくっと読めた。テンポがよくて、読みやすくて、テーマが美味しいところだけを獲ろうとする大人の汚さで面白い。学術論文をめぐるようなアルアルな感じもいい。医学部に限らず、社会学的なものでも、同じようなことはありそうだ。本人の知らぬところで、勝手に事が大きくされて、最後にはしごを外されるのはよくありそうだ。

    小説としても、面白いのだけど、章題がぐさりとくる。「悪意と無能は区別がつかないし、つける必要もない」とか「世の中で一番大変なのは、ゴールの見えない我慢だ」、「閉じた世界は必ず腐っていく」はよい。本当に、これは、そうだと思う。わかってはいても、大変である。しかしながら、気がつけるかどうか、対処できるかどうかは重要なんだが、これは手に余ることが多いので、どうにもならなかったりする。組織や人というのはそういうものだろう。

    それから、次点としては、「エラーは気づいた瞬間に直すのが、最速で最良だ」だ。これも本質であるのだけど、普段から身にしみてやっていることなので。エラーはさっさと直すのが一番だ。

    それで、小説の話としては、最後のエピローグがもうちょっとあるとスッキリしたかも。事件としては、解決というか収束しているのだけど。気になる余韻があるのが狙いだろうか。

  • 読了:ビジネスパーソンのための低気圧不調に打ち勝つ12の習慣

    読了。低気圧にかぎらず、晴れてても、たまに急に頭痛になったりするので、セルフマッサージやセルフヨガ(リングフィット)などで、身体のメンテナンスはするようにしていた。その答え合わせというか、方向性のチェックがしたくて。概ね方向性はあっていた。

    年をとってきて、だいぶ無理がきかないので、気圧変化に弱くなっている。で、晴れていても、ということがあったけれど、天気痛だったようだ。自律神経まわりのケアと血行促進は必要なようで。ここはより気をつけていかないと、と再確認。結局のところ、天気通は気圧の変化による水分バランスの変化がおきることによる副反応で、むくみや血管の萎縮拡張で頭痛やだるさなどの不調が起きること。とはいえ、これが一番、対処しにくいわけで、生活習慣だったり身体の代謝をあげてる、血行を良くするが一番の対処法のようだ。

    真剣に読むというよりも、読み流しな感じだった。まぁ、やりやすいところだけを吸収できれば良いし、天気痛の概要もわかってよかった。

  • 読了:インタフェースデザインの心理学 第2版

    読了。なるほど、心理学的なテクニックもかなり重要。何気なく作っていたデザインも心理学的にあっているものもある。そうでないものも多いけれど。感覚的なものでも十分沿っている感じはするが、裏付けがあると心強い。全部できるわけじゃないが、意識をしておくことは重要だ。

    それから、100項目に別れているので、1つのトピックスが長くなくて、読みやすい。読むのをやめやすいし、再開しやすい。デザイン的に余白が多いのは読みやすさのためでよい。

    面白くてよかった。

    中でも興味深かったのは、

    段階的開示を行うと、利用者は何度もクリックする必要が生じます。ウェブサイトのデザインに関連して、「詳細情報にたどり着くまでにクリックする回数はできるだけ少なくしなければならない」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかしクリックの回数は重要ではありません。むしろ、ユーザーは喜んでクリックをします。クリックのたびに適度な情報を得ながら先へ進めるのであれば、クリックしていることを意識しないでしょう。何回クリックするかを数えるよりも、段階的開示を行うことを検討してみてください。

    P.78 インタフェースデザインの心理学 第2版

    の部分だ。クリック数は少ないほうがよいという思い込みがあった。よくあるウェブの記事で、数ページにわたりクリックさせていくものがあるが、あれは広告効果と人間の心理をついた絶妙なものであったということが衝撃だ。たしかに気になれば、次をクリックしてしまうわけで。そういうカラクリもあるか、と。そして、集中できないからこそ、ハイパーリンクによる移動が理に叶うというのも面白い。

    あとは、よくあるドーパミンの話も。脳の話にしても、インタフェースの話にしても、ドーパミンループの話はでてくる。よい意味でも、悪い意味でも、出てくるので、サービスデザインやインタフェースデザインでもかなり重要な要素だ。

    「ドーパミンループ」に陥っているのを何とかやめたいと思う人もいるでしょう。ドーパミンシステムが刺激され続けると、心も体も消耗してしまいます。ループを抜け出すには情報探索環境からの離脱が必要です。つまり、コンピュータの電源を切り、携帯電話を目に入らないところに置くのです。有効な方法のひとつは、着信音やアイコンなどのお知らせ機能を停止することです。

    P.149 インタフェースデザインの心理学 第2版

    あえて目を引くようにして、ドーパミンを出させるか、それとも出させないようにするか、本当に考えることが多い。

    この本は、続編もあるので、そちらも読んでみたい。

  • 読了:ソフトウェアデザイン 2021年7月号

    なるほど、こういうゼロトラスト対応の解き方もあるか。パターンとして、参考になった。ゼロトラストは、概念というか考え方なので、正解がない。お金をかけて、IDaaSを使えればよいのだけど、使ったからといって、それが解でもないのが難しいところ。いろいろな紐解き方が雑誌などで出てくれると、事例として使いやすくなるので、貴重だ。

    それから、WSL2本格入門もよかった。この記事の後半は知らないことが多くて、「なるほど!」的なことが多く、読んでいて楽しかった。WSLのネット上の文献もいいのだけど、本というか雑誌だと、いろいろと読めてよい。

  • 読了:心理的安全性のつくりかた

    読了。なるほど!という感想。自由に発言できるだけじゃないよね、心理的安全性って。どういう環境かを考えると、「つくりかた」に焦点はあたるか。これは、なかなか難しい。トライはできるが、その状態のチームを作ることっていうのは難しいな。チーム全員がプロフェッショナルな思考である必要があるわけで(実質的に、プロフェッショナルでなくてもよいのだけど、思考としては必要)。2:6:2の法則も考えると、全体ではなくて、一部のチームに限定されていくのだろうけど。強要しないことも重要かも。心理的安全性があるといいし、そういうチームは一種の理想形だな。

    それで、現実は、というと、理想形とは程遠い。ぬるい職場としての心理的安全性があるところならば多いかもしれないが。もしくは、ある一つのことに対しては、発言ができるなど。困難を乗り越えるためのチームという意味での心理的安全性とは、違う何でも話せる職場はそれなりにあるけれど、だ。心理的安全性=なんでも話せる、ということがフォーカスされると、本来の意味とは違う使われかたと実現のされかたをされていってしまう、と思う。難しいね。


  • 読了:標本バカ

    ずっと気になっていた「標本バカ」を読了した。買って一気読み。読みやすいし、標本づくりの話が面白い。特異な標本作成の世界が刺激的だった。イラストも面白くて楽しめた。

    標本づくりも、いろいろなエピソードがあって面白い。骨格標本に剥製に、そういう使いみちというか、研究の仕方があるのか、という発見もあり。博物館で標本をみるときの見方もかわる、楽しみ方も増えた気がする。標本を収集する意味もわかった。こういうことは、面白そうな本になって、読まないとわからないものだ。科博には、何回も何回も行っているのだが、恐竜の化石や科学のところばかり見てしまうので。剥製のコーナーももっとじっくりと見てみようと思う。

    それから、骨からの肉の除去は、自然のちからでやると思っていたら、科博は煮るのかと。本を読んでいるだけでも、大量の動物が運びこまれているわけで、その労力はすごすぎる。研究機関の地道な活動だ。動物園の死んだ動物たちの行き先もわかってよかった。貴重な動物たちだし、どうしているのかと思っていたけれど、しっかりと死後も活用されていることがわかってよかった。

    本当に面白い本だった。

  • 読了:デジタルネイティブ世代のニューノーマル 人生が動き出す妄想する力

    読了。妄想というので、どんな内容かと思ったが、意外に普通で面白かた。妄想というよりも、イマジンな感じ。もちろん、いい意味でだ。

    タイトルに引きずられると、いけない。本の内容としては、日本とアメリカの違いで、いいところ取りの話。文化の違いをハックして、ポジティブにアメリカ進出するような感じ。この実体験に基づく過ごし方というのは、面白い。なんか飛び込んでもやっていけそうな気がする(それでも最低限の英語力は必要そうだけど)。アメリカ最高みたいなものは多いけれど、そこで生かせる日本の強みに焦点を当てていて、ライトな文体で読みやすいのはよい。いろいろなヒントが満載の本だと思う。

    面白かった。