カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:DX推進から基幹系システム再生まで デジタルアーキテクチャー設計・構築ガイド

    1〜3章、7章、9章あたりがよかった。レガシーシステムのAPIサービス化やAPIを基本にしたマイクロサービス化と、データ活用基盤の整備に、レガシーシステムへの対処方のマッピングなど、面白かった。最新のDXの話ではなく、レガシーシステムをどうにかする話なので、最新のDXを知りたい人には向かない。

    やる・やらない、ではなく、対処の度合いをわけているので、DX化はともかくとして、古いシステムへの対応の方針としてはいい感じだ。DX化は、古いシステムのAPI化が出来ていれば、もしくはDBとのデータのやりとりができる程度に、ホワイトボックス化ができれば、いろいろとできる。それに加えて、データ収集基盤なり分析基盤ができれば、それなりにスピーディーに物事は進むはずだ。あとは、それを行える人材がいるかどうかもあるが。人材についても章は割いているので、大事なのがわかる。しかし、シルバーバレットはないので、そんなに歯切れはよくない。人材は、外から無理矢理いれてくるか、コツコツとした積み重ねくらいしかないので、そうなるのだろう。

    最新のDXではなく、今あるレガシーシステム(特にオープンレガシーのシステム)にターゲットを当てているので、最新のサービスやDX手法の話はない。だからこそ、レガシーシステムでDX化を行おうとするには、よい本かも。別にこの本をやれば、DXというわけではなく、あくまでもDXを推進するためのアーキテクチャをつくるところを解説しているだけなので、やっとDXのスタートラインに立ったところ、になるだけなのだが、それが一番難しいので、重要なのだ。

  • 読了:社会はどう進化するのか

    読了。読了はしたが、正直言って、よくわからなかった。こういう世界観もあるか、といったところ。読み手側の力量によって解釈が変わりそうな感じだ。ジャケットに惹かれて、読んでみたけれど、この絵柄は全く関係なかった(ハチの社会との比較とかそういうものもあるのかと思って読んだが、そういうものはなし)。

    社会と関係はないところだと、前半にある進化論の誤解に関する部分は面白かった。都合のよいように、一部だけを使われるとコンテキストは変わるので、利用されやすいわけだ。

    最後のまとめの部分にある下記の部分はよい。理論も大事だけれど、世界観を理解しようとすることで、どう行動すべきか、を考えるのには意味がある。進化論に限らず、様々なバックグランドとなる世界観はあるし、それを理解しようとすることで、新しい発見や行動というのはあるだろう。

    本書では、「進化の理論」よりも「進化論の世界観」という言い方を多用してきた。理論はその対象が何であるのかを教えてくれるにすぎないのに対し、世界観はいかに行動すべきかを教えてくれる。(P.304)

    途中で、積ん読になり、読んでいるときの思考が跡切れ跡切れになったところが大きいが、全体的に難しい。もともと期待していた内容とも異なるので、こういう世界観もあるのか、と知れただけでいいとする。今後のなにかのキッカケになるかもしれないし、ならないかもしれないし。

  • 読了:WEB+DB PRESS Vol.120

    特集の「Webページが表示されるまで」がよかった。ぶっちゃけ半分もわからないが、こういう特集は好きだ。へぇ、という感じだが、なんとなくわかっておくだけでもいいと思う。それに、最近はもう出来ているものを利用するだけで、この手の特集は貴重だ(コンピュータ系の雑誌も休刊が増えているので)。

    それから「PHP8速攻詳解」もありがたい。ウェブを探せばいいじゃないか、というのはあるが、品質が保たれてまとまっているというのは貴重。RFCを見ればいいのだろうが、それは大変だし、取っ掛かりには難易度が高い。

    気になった号だけ買っているけれど、定期的に出てくれるのはありがたい。

  • 2020年に読んでよかった本(マンガ含む)

    年末で、今年(2020年)に読んでよかった本がよく流れてくるので、同じようにあげてみる。

    1冊目。遅いインターネット。タイトルからして、気になった本。この速いインターネットが持て囃されるときに、あえて遅いというのがよい。情報を手に入れるのは速ければよいわけではない。簡単に情報が入ってくる世の中だからこそ考えさせられる一冊。

    2冊目、シン・ニホン。とても分厚いが、読みやすくてサクサクと読めた。いろいろな考察があり、参考になった。内容の一部は、「イシューからはじめよ」のものもあり、復習的な部分でも思いだせた。

    3冊目、WORK MILL with Forbes JAPAN EXTRA ISSUE。雑誌らしいタイムリーな内容で、コロナ禍の情勢を考える一冊。with コロナ、after コロナを考えるきっかけに。

    4冊目、宙に参る。宇宙旅行的な世界観のマンガと思って買ったけれど、読み進めていくと、ちょっと違っていて、いろいろな伏線があり、面白い。先が気になる。こういう世界になるのだろうか。

    5冊目、夜ヲ東ニ。ジャンプ+の連載から読んでいるマンガ。世界観が独特で、旅が楽しい。連載は終わってしまったのだけど、中途半端な感じが否めない。うちきられてしまったのだろうか、ジャンプ+なのに。

    コロナ禍で、家にいる時間が長かったというのもあるけれど、積読になっていた本や古いマンガや新しい本など、いっぱい読んだ一年だった気がする。

  • 読了:ロウソクの科学

    読了。去年買って、読みかけだったロウソクの科学を読み終えた。

    面白かったし、科学の入門にも良さそうだが、文体が古いので読みにくい。そういう時代の訳だから、そういうものなんだろう。図も見にくいので、現代版のマンガにしておけばよかったと思う。それにしても、1本のロウソクからここまでいろいろと考えるのもすごい。ただただ燃やしていたロウソクの化学変化にしても、いろいろとあるものだ。ロウが萌えているの先まで考えるその着眼点こそが科学者の視点なんだと。細かいことをつめていくと、興味は尽きないし、いろいろな発見があるものだと。

    この本、読みかけのときに、どこかへいってしまい、秋くらいに見つかった。本との付き合いが不思議な本だったな、と思う。

  • 久しぶりに週刊少年ジャンプでこち亀が載った

    連載終了してから結構時間が経った。久しぶりに週刊少年ジャンプにこち亀が掲載されていた。当然、読み切りではある。前とおなじように時事問題に対する風刺っぽく、いいもわるいも織り交ぜて、両さんっぽい行動でよかった。金持ちの中川と麗子はちゃんと金を使っているあたりもいい。両さんに対する説明っぽいのも含めていい感じだ。あのノリはこち亀じゃないと出せないし、不謹慎に感じないのも、キャラが作ってきた世界観のためなんだな、と思う。

    久しぶりにこち亀が読めて楽しかった。

  • 読了:青の祓魔師 26

    油断していたら、もう新刊が出ていたので買ってきた。読んで思ったのは、そういえば過去編が終わっていたな、と。いろいろと読み直さないといけなかった。いろいろと話しを忘れていた。

    今巻は、シンプルで楽しかった。戦い続きも困るのだけど、このくらいの派手な兄弟喧嘩はあってもいい。双方ともに思いの丈を吐き出しているような感じでスッキリした。巻き込まれる方は大変だけど。サイドキャラの活躍のなさっぷりも面白さを引き立てている感じだ。結構、終盤になってきたので、このままダレずに完結に向かってくれそうだ。次の巻も楽しみだ。

  • 読了: グチ活会議

    読了。グチには本音が含まれており、それを活用するというにのには同意。グチが出るうちは何らかの現状への期待があるというのもわかる。グチと悪口が紙一重というのも、そうかもしれない。一つの視点も得られたし、着眼点としても面白かった。問題点の洗い出し方法として面白かった。

    しかし、その後のアプローチとしては、ちょっと賛同できず。グチに向いているベクトルを一体感の醸成と共に改善方向のベクトルにずらしている。悪いことではないのだけど、なにか違和感がある。上手く言い表せないが、たぶんこれが適用できる組織であれば、他の方法でも同じような結果にすることができるはずだ。グチに含まれる本音や原因の部分を解決するには組織のマネジメントとしてのテコ入れは必要なはずで現場レベルでのアプローチではどうしようもないことが多いのが日本の企業だ。本の中で事例として取り上げられるような営業の業績などの目に見えるものであれば効果は出るだろう。そういうものでなければ、グチを出し切った後のアプローチは、グチの中身に応じて、吟味し掘り下げて対策を考えて言ったほうがいいと思う。

    問題の洗い出しの視点としては面白くてよかったと思う。

  • 読了:ソフトウェア・ファースト

    読了。ソフトウェア・ファーストで企業運営ができるかどうかは別にして、この考え方やソフトウェア・ファーストができるような体制については、同意できる。ソフトウェアは、生き物みたいなものなので、常に改修したり、環境をアップデートしていかないといけない。塩漬けという名の放置が多すぎる。その結果、ブラックボックス化(レガシーシステム化)していく。そうなると、DXなんて、夢のまた夢だ。そうならないためにも、作ったソフトウェアや買ったソフトウェアに対して、手をかけていくのは大事。特に外部で開発するのではなく、企業の内部でやりきれる体制を維持することが重要だと思う。社内で設計部分だけ抑えておけば、という話もあるが、設計だけではつらい。内部の構造やロジック、アーキテクチャまで把握しておかないと、結局は自分たちで手を入れられないので、ブラックボックス化も同然だ。そういう意味でも、ソフトウェア・ファーストの考え方が企業に広まってくれるとよい。

    あと、本の内容にもあるが、社内IT部門の評価や待遇も考えた方がいい。ちょっと有名になったベンチャー系と比べると待遇が悪いので、人なんて集まるわけもない。コーダーみたいな人は、どこかの銀行案件が終わって溢れているけれど、自走できる人は少ない感じ。そういう人たちを大量に生み出してしまったITの下請け体制が問題なんだけど。社内開発を続けるのは、それなりにコストがかかるので、よほど経営が危機感をもっていないとソフトウェア・ファーストの体制を維持するのは厳しい気がする。

    ないモノねだりだから、ソフトウェア・ファーストにしようと言っているわけで、そのように有りたいし、そうなって欲しい。ちゃんと自分で開発したいなぁ。

  • 読了:カーム・テクノロジー

    ちょっと前に読み終わって、忘れないように書いておこうとして忘れてた。

    スマホゲームや様々なアプリ(EC系とかQRコードマネー系とか)が五月蝿く通知してくることを考えると、カーム・テクノロジーの考え方は重要。この言葉を初めて聞いたのは、かなり昔。で、すっかり言葉も忘れていた。本を読んで、そういやこの概念聞いたことがあった、と思ったくらいだ。

    何周か回って、これが求められるような時に来たという感覚。あと、本との出会いは不思議。興味関心の芯はあまり変わってないから出会うのかも。

    それから、Appendixにある「カーム・テクノロジーのデザイン指標ツール」はよい。点数化するという意味でも、こういうところを気をつけなければならないという意味でも役にたつツールだ。全体として、カーム・テクノロジーになっていなかったとしても、指標の中のマイナスの部分を少なくするだけでも、効果はあるのではないかと思う。