カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:テクノロジーって何だろう? 〈未完了相〉で出会い直すための手引き

    面白かったけれど、難しかった。一回読んだだけじゃわからない。哲学としてテクノロジーを考える話なので、簡単にわからなくて当然。「未完了相」でのいろいろなシーンでの捉え方はよかった。

    そして、今の生成AIとか量子コンピュータとか、どんどん理解がしにくいものが出てきている中で、哲学としてのテクノロジーの捉え方というのは良い。ただそこにある道具としてのテクノロジーを捉えて、使う、でも問題はないけれど、急にそれが不安になることもある。そういうときの一つのテクノロジーとの付き合い方の可能性としていい。哲学の領域なので、日本だと哲学をやることはほぼないので、わからないことが前提で読んでいかないと先には進まないというか飽きる。ビジネスシーンだと即物的に、なにか、に役立つわけでもない。そういうところは注意が必要かもしれない。

    テクノロジーの考えたはあるけれど、個別の最先端テクノロジーの技術的な話はない。技術書といえばそうだが新しい技術の話ではないので注意。テクノロジーとの向き合う方法論というべき本。読み込んで、考え方をこじらせてしまわないほうがいい。いろいろなモノを使ってきて、テクノロジーというかモノに振り回されている人が向き合い方を見直すにはいい本だと思う。自分自身として、向き合い方が変わったかどうかはわからないけれど。新しい視点や視座は得られたと思う。

    少し時間が経って、忘れたころに2回目を読もうと思う。

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  • 読了: 科学的思考入門

    ロジカルシンキングやクリティカルシンキングや演繹法など、それなりに被るところはあるけれど、科学的思考をちゃんと学んだことはなかった。大学で理系じゃないと、やりようもないのかもしれないけれど。ビジネススキルとしての思考法は色々と読んだけれど、科学的思考も読んでおくと面白い。

    例示があって、それの思考の落とし穴の解説があるのでわかりやすい。話し口で思考誘導されていたりするので、ちゃんと根拠をもって論破というか暴いているのは面白くてよい。新書サイズだが、ずっしりと量が詰まっているので、読むのはそれなりに大変(結構、頭を使う)。ビジネスパーソンも読んでおいていい気がする本だった。

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  • 読了: 記憶する体

    身体論?身体認識論?なのか、とにかく自分の生活している感覚の中では「体験しない感覚」の話。もともとなのか、それとも後天的なのかでもぜんぜん違うことがわかった。まるっと一括りではなく、多種多様。共通する部分もあるけれど、感覚だったり知覚の仕方はぜんぜん違う。よくわからないものを知るような感覚だった。体のオートマ制御とマニュアル制御、なるほどと思えた。

    読みやすい文体なので、さくさくと読み進められる。だけど、最初はタイトルの「記憶する体」と内容が結びつかない。いろいろなケースを見ていって、最後までくると、このタイトルをつけた意味というか「記憶する体」がどういうことなのかがわかった気がする。サイバネティックな絵の表紙もジャケ買い狙いではなくて、つながるなにかを意味していることにも気がつく。そういう知覚なんだ、そういう世界観があるのか、という新しい発見が多い本だった。楽しく読めた。

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  • 読了: 生成AIを活用したレポート・論文の書き方

    学生のレポートや論文を書くシーンで、どのような生成AIの使い方(やってはいけないことや、上手く活用するシーン)があるのかを知りたくて読んでみた。

    • 単なる作業指示は、明確に指示する。
    • オリジナリティが必要なレポート作成や論文は文を作成させるのではなく、資料集めなどのサポートに使う。
    • レポート/論文の添削を行わせる。
    • 指導してくれる先輩などの代わりにAIに相談相手になってもらう。

    と、普通にビジネスシーンとあまり変わらない使い方だ。

    やってはいけないのは、レポートのテーマを与えて、調査から執筆までを生成AIに肩代わりさせるような使い方、アイデアそのものをAIに頼る(世の中の既知のアイデアしか出てこない、いまのところ)、など。こちらも、ビジネスシーンとほぼ変わりない。AIの「DeepResearchで調べられることならコンサルはいらない」というけれど、それと同じで、独自性の部分を考えるのは人間の作業ということ。

    いろいろなレポート作成のケースに対して、ダメなプロンプトの例、良いプロンプトの例が載っており、参考になるいい本だったと思う。読んで楽しかった。

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  • 読了: アルスラーン戦記(24)

    ずっと買っているアルスラーン戦記もそろそろ終わりそう。原作は読んでいないので、正確なところはわからないけれど。タイトルベースだけならば終盤のはず。「蛇王ザッハーク」も復活して、最終局面になってきた気がする。キャラがいいので、読みやすくて楽しくよんでいる。

    そろそろ、最初の巻から読み返したい。こういうとき物理本は探さないと。

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  • 読了:そして僕たちは、組織を進化させていく

    長かったが読み終わった。なるほど感はあるが、ふーん普通じゃないかとも思ってしまった。考え返すと、たぶん恵まれた組織環境でチャレンジしやすいから、普通と感じてしまうのだろう。クイックに小さなチームで初めてみるというのは、きっとなかなか大変なんだろう。

    自分の実感からしてみると「対話と情報共有の習慣をつくる」はとても大事。これの背景には「心理的安全性」のある場が必要なわけで、これがないと新しいことにチャレンジするのも難しい。そういう場所へのステップとしては、
    いい本じゃないかと思う。

    あとは、「内発的動機づけ」の扱いは難しい。基本的に自分自身が「内発的動機づけ」で動く部分が大きい。それで行った活動がちゃんとした評価対象や業務になってしまうと、やれされ感というか、純粋に楽しみにくいというか、そういう感情が出てしまうこともある。そうすると、その活動自体が楽しめないというか。新しいことを後押しする仕組みは重要なもののだからといって、やらされ感が出ないようにするのも大変。どう受け取るのかは、その人次第なので、まぁ、なんとも難しい。

    話を戻すと、流行り系の本だし、悪いことはないので、「そして僕たちは、組織を進化させていく AIと共鳴するタイニーチームのつくりかた」は読んで見ても損はないと思う。

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  • ルナティック・テラポップが完結していた

    面白いうちにルナティック・テラポップが完結した。コミックは4巻でおわりのようだ。エピローグとかサイドストーリーとかの補完があってもよかったかな、とは思う。でもちゃんと終わってよかった。

  • 読了:Software Design 2026年2月号

    いつもどおり読み始めが遅いが読み切った。今回もいい内容で面白かった。

    Vibe Codingの特集はボリュームも大きくて読み応えがあった。Vibe Codingの全体感はつける特集でよかったと思う。

    Vibe Codingの進歩が激しくて完全攻略にはなっていない感じだけど、初めの一歩としてスタートしたり、今の状況を掴むところは十分な感じだった。Vibe Codingのとき完璧を求める(=ウォーターフォールモデル に結果的になる)よりも、試行錯誤を繰り返して少しずつ完成に近づける方がよい。動かしてみないとわからないところがあるので、試行錯誤したほうがいいわけだ。あとは、生成されたコードがわかりにくかったりすると技術的な負債にはなるので、見極める目は必要になる。セキュリティリスクの話もあり、落とし穴的な部分の話もありよかった。

    Amazon S3のサービスも結構変わっている部分があり、ぜんぜん追いつけていないと実感。使っていないし、使う機会もないので、追いつけないのだろうけれど。イベント処理も増えているし、高機能だ。感覚的には、昔のようにもっとシンプルでわかりやすい方がミスも少なくてよいのだけど。いろいろな要望があるから、そういうわけにはいかないか。

    ドメイン解体新書のDNSの話もよかった。攻撃の話をみると、パブリックなDNSサーバは自前運用よりもマネージド・サービスのほうが安全だし、リスクを考えると、マネージド・サービスのコストの方がトータルで安くなるな、と。

    特別付録のIIJ謹製インターネット便利帳は、うれしい。この中身の厳選がいい。普段使いというより、困ったときの・・・感がいい。うまく使おう。この付録のためか、物理雑誌のほうは、すぐ売り切れてた。さっさと買っておいてよかった。

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  • 読了:国産の魚はどこへ消えたか

    いま、日本の漁師が取った魚がどうなっているのか面白かった。雑魚はともかく流通しにくい規格外のイワシもサバも食べていないのか。飼料や肥料にされる魚の処理過程もわかったらよかったのだけど。なんだかんでノルウェーのサバは美味しい。スーパーで見かけるサバも鮮魚を除けば、ノルウェーのサバばかり。国産のサバって、見かけない。サイズが小さいと流通に乗らないのもどうかと。加工されていないと、捌いたりしないといけないから、丸のまま売れられても困るから、やっぱり食べないのかもしれないけれど。養殖のサーモンは日本産も増えているけれど、ご当地ブランドが多いので、よくわからないものも多いし、売っていないのでお手軽でもない。小さめの生鰯はスーパーでも見かけるし、丸干しもあるので、鰯のほうがなんとなく体感しやすい気がする。マグロの漁獲の話もあったけれど、完全養殖マグロの話もあってもよかったかも。気になって調べてみたが、近大マグロは苦戦しているのね。

    とりあえず、魚を食べよう。自分で釣るから、それは食べるのだけど。

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  • 読了:WIRED VOL.58 THE WORLD IN 2026

    楽しく読めた。年始からゆっくりと読んでいたので気がつけば1月も終盤になってしまった。いろいろな示唆があり、そういなってほしいものもあれば、そうなってほしくないものもある。しかし、なってほしくないもの(たとえば、自動車テロ、ドローン戦争、イデオロギーAIなど)は、現実性が高いのが嫌になる。でも、こころのウェブビーイングとか週休3日制とかは魅力的。WIREDを見るまで忘れていたけれど、来月(2月)にはアルテミス計画で、月軌道に人が行く。こんな御時世だが科学的に進む明るい話題になってほしいものだ。安全に成功してほしい。

    毎年、特集を読んでいるけれど、自分でウォッチしていない領域のことが書かれるので、楽しくてよい。ほんの少しだけ視野を広げるのでよい。

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