永遠の0

永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2009-07-15
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今更だけど、永遠の0を読んだ。映画の公開のときにいろいろと特集してから、期待もなく読んでみた。そんな感じで読み始めたら、意外に面白かった。

他人からの観測をもとに構成されていくエースパイロットの生き様。ドロドロの戦場・・・それも全てが語られるわけではなく歯抜け。物語の間をうめるように、読み手の頭をよぎる妄想。ある程度の歴史の知識や太平洋戦争の知識があると、行間を読んでしまう感覚。エースパイロットの葛藤や戦友の葛藤。想像力、妄想力をかき立ててくれる構成が面白い。

が・・・興味のない人にとっては、面白くなさそう。これを映像化したんだよね、見ていないけれど、どうやって構成し撮影したんだろう。空戦とか陸戦とか、本格的に作り始めたら別の戦争映画ができそうなもんだ。愛とかの前に、生にしがみつくパイロットの話だし。(ある意味、エリア88のシンみたい。)独特なストーリーラインで面白い小説だった。

ちなみに読み始めたきっかけは、12月8日に思い立ったから。なんとなく、それ系のものを読みたくなったので。何にしても、戦争はもう起きてほしくはない、と思う作品でした。倦怠感のある今の平和でも、平和というだけで幸せなんだろう。

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