読了:失敗から学ぶ技術

「失敗から学ぶ技術 新規事業を成功に導くプロトタイピングの教科書」を読了。なかなかおもしろい本だった。

システム開発におけるプロトタイプやプロトタイピングではなく、新規事業やアイデア開発の視点で、仮説検証をプロトタイピングで行っていく手法が解説されている。結構、ないがしろにされやすいプロトタイピングをやるときの心構えについて書いてあるのもいい。プロトタイプの作成が目的になってしまうことが多い中で、あくまでもプロトタイピングは手法で、それをどうやって検証して、次に繋げつつスプリントしていくのか、とか。

それから、プロトタイピングをやろうとしたときにすれ違う人ごとの意識のズレの説明がよかった。図解されると、人ごとのプロトタイピングを行うときのフェーズのズレがよくわかる。自分自身はとりあえず作ってみて、ブラッシュアップ&可能性検証なので、探索型なんだろう。この差は面白い。読んでみるといろいろな発見がある。

プロトタイプの種類の対応した価値の状態やプロトタイピングの役割、アイデアの性質をマッピングした表もいい。整理されているので、そのプロトタイプがどういうところを抑えされるのかがわかりやすかった。プロトタイピングとしてのユーザヒアリングのところもいい。どのくらいの時間で、なにをというのは記載されているのよかった。

基本的に入門書なので内容が軽くさくっと読めるのがポイント。ちょっと深いところやもっとしりたいときのヒントは、深堀りメモにあるので、必要に応じて、自分で調べればいい。プロトタイピングの外観を知り、かんたんに始めるための最初の本によさそうだ。おすすめ。

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