読了:インタフェースデザインの心理学 第2版

読了。なるほど、心理学的なテクニックもかなり重要。何気なく作っていたデザインも心理学的にあっているものもある。そうでないものも多いけれど。感覚的なものでも十分沿っている感じはするが、裏付けがあると心強い。全部できるわけじゃないが、意識をしておくことは重要だ。

それから、100項目に別れているので、1つのトピックスが長くなくて、読みやすい。読むのをやめやすいし、再開しやすい。デザイン的に余白が多いのは読みやすさのためでよい。

面白くてよかった。

中でも興味深かったのは、

段階的開示を行うと、利用者は何度もクリックする必要が生じます。ウェブサイトのデザインに関連して、「詳細情報にたどり着くまでにクリックする回数はできるだけ少なくしなければならない」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかしクリックの回数は重要ではありません。むしろ、ユーザーは喜んでクリックをします。クリックのたびに適度な情報を得ながら先へ進めるのであれば、クリックしていることを意識しないでしょう。何回クリックするかを数えるよりも、段階的開示を行うことを検討してみてください。

P.78 インタフェースデザインの心理学 第2版

の部分だ。クリック数は少ないほうがよいという思い込みがあった。よくあるウェブの記事で、数ページにわたりクリックさせていくものがあるが、あれは広告効果と人間の心理をついた絶妙なものであったということが衝撃だ。たしかに気になれば、次をクリックしてしまうわけで。そういうカラクリもあるか、と。そして、集中できないからこそ、ハイパーリンクによる移動が理に叶うというのも面白い。

あとは、よくあるドーパミンの話も。脳の話にしても、インタフェースの話にしても、ドーパミンループの話はでてくる。よい意味でも、悪い意味でも、出てくるので、サービスデザインやインタフェースデザインでもかなり重要な要素だ。

「ドーパミンループ」に陥っているのを何とかやめたいと思う人もいるでしょう。ドーパミンシステムが刺激され続けると、心も体も消耗してしまいます。ループを抜け出すには情報探索環境からの離脱が必要です。つまり、コンピュータの電源を切り、携帯電話を目に入らないところに置くのです。有効な方法のひとつは、着信音やアイコンなどのお知らせ機能を停止することです。

P.149 インタフェースデザインの心理学 第2版

あえて目を引くようにして、ドーパミンを出させるか、それとも出させないようにするか、本当に考えることが多い。

この本は、続編もあるので、そちらも読んでみたい。

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