『怖いのは「プロパーの嫉妬」』というのは、その通りかも。

日経ビジネス2020.09.14に載っていた『怖いのは「プロパーの嫉妬」』という記事。オープンイノベーションが失敗する理由として、一番危険なのがイノベーティブな外部スタッフに対し、脅威を感じるプロパー社員の嫉妬と落胆だという。

ここでは、NASAの事例があげられており、次の内容だった。

「スタッフは宇宙関連で修士号や博士号がある。だが画期的な問題解決をしたのは専門外の人。『自分たちの役割は何?』と意気消沈したのだ。オープンイノベーションの心のひだに触れる部分を、NASAのケースが教えてくれた。画期的な問題解決も、内部の者が元気をなくすと、便益よりコストが上回りかねない」

日経ビジネス2020.09.14号

オープンイノベーションに限らず、新しいことをやるときには、気をつけてほしいことだと思う。組織内にとどまっていても、解決しない問題はオープンイノベーションで打破というのはあるけれど、協働などの形で、お互いの信頼関係ができていないと、美味しいところを持って行かれた感じがしてしまう。オープンイノベーションでなくても、ある程度、積み上げてきたことを社内で発案したとしても、別の人に担当をもっていかれても、同じことになる。組織内の人のモチベーションは、ちょっとしたことでも、壊れ、低下する。日本でよくある「言い出しっぺの法則」が必ずしもよいわけではないが、尊重しなさすぎても、よくないわけだ。実体験としても、これはなかなか難しい。いつも、割りを食う側にいるので、よくわかるが、モチベーションを下げる要因を作った側は、目先の成果に目がいっているので、、モチベーションが下がった側のことは気にしていない。故に、知らず識らずに不協和音が広がっていくわけだ。「嫉妬と落胆」は、本当に気をつけなければならないと思う。

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