Windows にNICが2つ(ネットワークが2つ)あり、別々のネットワークにつながっているとき、特定の宛先(通信先)だけ、特定のネットワークから通信を行い時がある。
通信は、基本的にデフォルトゲートから外部に出ていくようになっている。同じセグメントの通信でなければ、ルーティング(経路制御)を行う必要がある。その時に、Windowsに設定するスタティックルートを追加する方法。
■現在の経路情報を表示する
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行する
ROUTE PRINT
固定ルートがある場合は、“ROUTE PRINT”の固定ルートに経路情報の記載がある。
C:\>ROUTE PRINT =========================================================================== インターフェイス一覧 12...b8 6b 23 b2 d2 1c ......Intel(R) 82579V Gigabit Network Connection 11...48 d2 24 c2 19 25 ......Atheros AR946x Wireless Network Adapter 1...........................Software Loopback Interface 1 18...00 00 00 00 00 00 00 e0 Microsoft ISATAP Adapter 19...00 00 00 00 00 00 00 e0 Microsoft ISATAP Adapter #2 15...00 00 00 00 00 00 00 e0 Teredo Tunneling Pseudo-Interface 46...00 00 00 00 00 00 00 e0 Microsoft ISATAP Adapter #3 =========================================================================== IPv4 ルート テーブル =========================================================================== アクティブ ルート: ネットワーク宛先 ネットマスク ゲートウェイ インターフェイ ス メトリック 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.43.1 192.168.43.127 25 127.0.0.0 255.0.0.0 リンク上 127.0.0.1 306 127.0.0.1 255.255.255.255 リンク上 127.0.0.1 306 127.255.255.255 255.255.255.255 リンク上 127.0.0.1 306 192.168.43.0 255.255.255.0 リンク上 192.168.43.127 281 ~~~省略~~~ =========================================================================== 固定ルート: なし ~~~省略~~~
■ルーティング情報を追加する(経路情報を追加する)
経路情報は、以下のコマンドで追加する
route add -p [宛先のネットワーク] mask [サブネットマスク] [ゲートウェイアドレス] metric [優先順位]
経路追加は、route add コマンドで追加できる。”-p”オプションを付けることで、Windows再起動後も有効な静的なルートを追加できる。(-pを付けない場合は、再起動すると経路情報が消える、route print時にも表示されない)
例:デフォルトゲートを別のネットワークが持っている場合に192.168.100.0/24 宛の通信を、192.168.43.1のゲートウェイに送りたい場合
route add -p 192.168.100.0 mask 255.255.255.0 192.168.43.1 metric 1
■ルーティング情報を削除する(経路情報を削除する)
route delete -p [宛先のネットワーク] mask [サブネットマスク] [ゲートウェイアドレス] metric [優先順位]
経路削除は、route delete コマンドで削除できる。
例:上で設定した経路情報を削除する
route delete -p 192.168.100.0 mask 255.255.255.0 192.168.43.1 metric 1
Windowsもコマンドを使えば、いろいろとできる。情報が少なくて、一見するとかゆいところに手が届きにくいけど。