今年も、情報セキュリティ10大脅威 2024 が発表された。
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2024.html
10大脅威としては、新しいものはなく、継続的に10大脅威に入っているものばかり。何年も経つのに、この脅威リストに載り続けるということは、それだけ対策ができていないということでもある。
ランサムウェアの攻撃は、「標的型攻撃」や「ゼロデイ攻撃」「犯罪のビジネス化」と組み合わされて、毎年被害が多く出ている。対策の決定打はないので、攻撃側とのいたちごっこが続いているわけだ。
個人的な感想としては、脅威については変わっていないですが、順位の変動がある。組織向けの脅威の「 内部不正による情報漏えい等の被害 」「 不注意による情報漏えい等の被害 」は、昨年よりも順位が上がっている。コンピュータ側のセキュリティソフトの対応の外側、人による操作による情報漏洩が昨年よりも注目されているようだ。逆に「 テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃 」は大幅に順位が下がっているので、テレワークが比率が下がっていたりなどの背景もあるんじゃないかと思う。あたらしい重大な脅威はないけれど、気は抜けない。