生成AIで教員事務の効率化ではなくて、無駄な事務作業を減らせばいいのに。

2023年8月28日の日経新聞の夕刊より。

教職員の働き方の見直しで、ブラック職場のイメージを減らすために、生成AIを活用して業務を軽減するという提言があるようだ。活用は、「テスト問題のたたき台の作成」「授業の原案」「お知らせ文書の下書き」など。

そもそもテスト問題のたたき台を作るのが大変ならば、外部から買ってくればいいし、塾などによる試験対策を気にするのであれば、県(都道府県)の単位で、小テストや定期テストを専門に作成する機関をつくれば、地域特色もあるものを作れるのではないか?集約すれば、学校ごとにつくるよりも遥かに効率化できる。データで取得できるようにしておけば、必要なものを取得して印刷できるだけでいいのでは。

授業の原案は、生成AIにまかせるではなくて、ちゃんと作った方がいい。もしくは、決まりきった指導要領で、パターン化したものにすればいい。中途半端に生成AIにまかせて、似たりよったりになったり、提案内容の真偽の確認に時間をかけるのならば、マニュアル化(や外部の映像授業)の方が効率がいいと思うのだが。

なんでもかんでも、生成AIを使って軽減ではなくて、教員にしかできないことは何か、無駄な事務作業はなにか(=廃止)を明確にしないと、無駄な仕事や作業が増えるだけだ。新しい技術ありきではなくて、もっとその手前の本当に必要なことは何かを明らかにするような提言でないといけないのではないだろうか。

まったくの余談だが、SFやSFアニメ系をみると、基礎学習のレクチャーは映像授業やアンドロイド(AI)だったりしているものがある。応用力が必要なものは別にして、基礎学習のところは、100年もしないうちに、そういうものに置き換わる気がする。もちろん、グループワークとか、定型的に、一方的にレクチャーするタイプではない人のほうが適しているものは残るのだろうけれど。

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