カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:目の見えない人は世界をどう見ているのか

    本のジャケットにひかれて読んでみた、というのが本音。見た目で惹かれるというのは重要なんだけど、本のタイトルと矛盾させているのが何とも面白い。

    「見えない」ということを身体論としてとらえているのが興味深い。「私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、世界のとらえ方はどうなるのか?」という問いがたてられている。いろいろな例があり、特殊なことは何もなく、目が見えない人の一般的な感覚と思われることがいい。大岡山の例とか、視覚情報に頼ると山ではなく、ちょっと高い地理だけど、見えなくて歩いた感覚で山というキーワードがあると、そこは山だという。見えるものを考えずに、行程を考えてみると、確かに山だと感じる、なんとか山とついている高台の寺も、そう考えると山なわけで、まわりの建物が高くなっているのでわかりにくいけれど、昔の感覚だと山なんだろう。

    あと、見えないがゆえのトライアンドエラーも普通のようで、慣れというか、新しい感覚という。別の能力というわけではなく、視覚に頼っていると使わない感覚の感度が上がったという。身体論的にも、感覚が広がっている感じなんだろう。意識するというか、意識せずに使えるようになる感覚というか、面白かった。読んでよかった、と思う。

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  • 読了: Read Write Own

    よく言われるWeb3の世界の話の本。Read(読み取り)、Write(書き込み)、Own(所有)時代なので、ブロックチェーンを使って、所有していることを明確にするという。Facebookなどのビッグテックからの支配からオープンな世界に戻ろうという話。

    面白いかったとは思うが長かった。今のインターネット上のコンテンツの問題点もよかった。ブロックチェーン押しなのもわかった。副題が「シリコンバレートップクラスVCが語るインターネットの次の激戦区」。ブロックチェーンのあたりが次の激戦区であることは、個人的な感覚でも、そうなるとは思う。

    個人的には、ブロックチェーンには期待したいし、期待している。けれど、結局、イーサリアムのチェーンのレイヤー2も運用停止されたりするので、理想よりも現実は厳しい感じ。自分でチェーンを所有はできるけれど、それはそれで大変だったりする。まだまだ過渡期なので、この先どうなるのかはわからない。生まれては消えていく新しいブロックチェーンと、そのトークン、投機的なものが生き残ったりしているので、本のなかでいうところのカジノ問題もあるので、落ち着くまでは時間がかかりそう。その間にブロックチェーンの使い方も変わっているかもしれないけれど。

    まぁ、ビッグテックの支配を受け入れるところと、自分で所有するところのコントロールは行っておきたいところだ。

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  • 読了:Software Design 2025年8月号

    今回の特集のリファクタリング、ファイルシステムも面白かった。

    やろうとして実行していないリファクタリングをやるのかやらないのか、その参考になった。あとリファクタリングと称してやってはいけないパターンも。意見のすれ違いのパターンで、「構造を変える大規模作業」をイメージされてしまうことがあるので、なかなかできなかったりする。振る舞いを変えずに、可読性をあげるためのコメントをつけたり、改行を入れたりするリファクタリングはやっておいたほうが良さそう。あとは、パフォーマンス改善をリファクタリングと言わないあたりかな。「コードの変更容易性と性能効率性(パフォーマンス)はトレードオフの関係にあります」を忘れないようにしないと。

    昔、ちゃんと勉強した気がするけれど、それっきりで20年くらい意識していなかったかも。inodeの数やディスクをフォーマットするときに、NTFSやext4を選ぶ、zfsにしてみるか、とかくらいしか意識していなかったかも。AppleもHFS+からAPFSにしていたっけ、意識しなくてもいいあたりはいいことなんだが。コンテナ技術のあたり使わないので、OverlayFSは知らなかった。というか、コンテナがつかうファイルシステムは気にしたこともなかった。読んでよかった。

    あと2038年問題の話もよかった。あと13年なわけで、どのくらい影響が出るだろうか。今の環境だと、そこまで気にしなくてもよさそうな気はするが、環境が変わるとどうなっているだろうか。13年後がドキドキでもあり、楽しみでもある。古いシステムが残り続けていると影響はでることだけは間違いないけれど。

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  • 読了:ハードウエアセキュリティ IoT機器をサイバー攻撃から守る

    IoTなどのハードウェアのセキュリティは大事。リソースに余裕があれば、ソフトウェア側で暗号化やブロックなどのセキュリティ対応をすればよい。処理が重くなるから、それはそれで難しいのだけど。この本にあるようにハードウェアのレベルでセキュリティチップをつけて防御すればいいというのはわかる。規格を揃えたり、ハードウェアに採用してもらったり、なかなかハードルが高そうだ。それでも実装を目指したほうがいい。セキュリティ系のアップデートとかどうするのだろうか、などなどいろいろと考えさせられることは多い。

    いい内容だった思う。

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  • 読了:鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

    とっても面白かった。恐竜を鳥の視点というか鳥類学の視点から語るというのが楽しい。

    鳥の特徴や生態を考えながら、恐竜のことを妄想している。化石からしかわからない恐竜も末裔の鳥から考えると、発見というか、そういうこともあるか、というのがいい。共通点も多いし、獣脚類から鳥類へ、と思うと楽しい。求愛行動の妄想とか、いろいろな声で、と考えると楽しくなってくる。どうしても、恐竜というと映画のジュラシックパーク/ジュラシックワールドのシリーズの印象が強い。映画でできてしまった固定観念を崩せる。正解がないからこその楽しさもある。

    恐竜とか鳥とか関係なく、すでにある固定観念へのアンチテーゼというか、そういうものへの疑問をもてる、いい一冊だった。だれでも知っているというかイメージのある恐竜だからこそ、固定観念を崩してくれるのはいい。たぶん、恐竜を知らない人のほうがインパクトは強い。

    また、恐竜が好きで、化石とか、特別展とかによく行く人は、恐竜研究の移り変わりをしってしまっている。それでも、こういう視点というのは面白い。体制も見た目もすごく変化してきた恐竜だけに、ありかも、って思えてしまうので。

    読んでよかった。

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  • 読了:ソフトウェアデザイン 2025年7月号

    やっと読む時間をとれた。積読が多すぎた。Rustはやっぱり難しそう。気にはなっているけれど、手を出さなくてもいいかも。特性だけわかっていればいいかな。

    データ分析のためのSQL講座はよかった。WITH句があるのか、知識のアップデートができていなかったな。VIEWをつくるよりも柔軟だし良さそうだ。分析だとパフォーマンスを気にすることも、それほどないだろうし、覚えておいて損はない感じ。

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  • 読了:Third Way(サードウェイ) 第3の道のつくり方

    読了。本の山から出てきたので読んでみた。いつからそこにあったのかも覚えていないけど。ひとつのケーススタディな感じ。

    誰にでもできるわけではないけれど、できないわけでもない。主流とは別のスポットのマーケットをいきてる。話として、面白かった。

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  • 読了:役に立たないロボット 日本が生み出すスゴい発想

    おもしろかった。なんというか、ほっとする。ペットのようなロボのほうが日本にはあっているのかも。あとちょっと間抜けなヤツとか。感情移入できるようなヤツはいい。

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  • 読了:Software Design 2025年6月号

    今回は惰性で買ったのだが、ITアクセシビリティの特集が面白かった、よかった。偶然の出会いもあるから雑誌は面白い。本だと興味のあるところしか買わないので。あとターミナルはWindows Terminalかな。Win11なら、そのまま使えるし。

    アクセシビリティについては、時代は変われど、ちゃんとマークアップするほうがアクセシビリティにはよく、空タグはダメ、というのは変わっていない。アクセシビリティに関する規格もあるし、チェックツールもある。日々の積み重ねが大事。見た目がリッチになって忘れがちだけど、ビジュアルとしていいこととアクセシビリティがあることは別。ぱっと見た目でわかりにくいのも多いし、気をつけないと。

    ターミナル環境は、人それぞれで面白い。使いこなすタイプじゃないので、そういう使い方もあるのかと面白いんだな。GUIに頼りすぎているから、ターミナルを活用しきれていないというのもあるけれど。

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  • 読了:スマートシティとキノコとブッダ

    面白かった。じわじわとなにかが蠢く感じでなにかが残った気がする。即効性ではなく、何ヶ月か、何年か経ったときにしっくりときそうな感じだ。ただ、枠外の解説と文献のところは、即効性あり。いくつか読んでみたいものができた。

    それにしても、もやる感じが面白かった。今どきのタイパとは対極にある本。キノコの菌糸のように、思考のどこかに広がるみたいな。ある日突然セレンディピティにつながる気がする。

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