カテゴリー: 本・DVD等

  • 読了:在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

    大学に戻って、何か学び直したい、研究したい、と思っている。しかし、未だに「研究」とは何かがわかっていない。大学生だった20年前から、調べたり、試行錯誤して何かを組み立てるというのは好きだったが、研究という感じはしなかった。そんな感じなので、研究職よりも社会人というわけで、仕事しているのだが。だけど、研究というものに憧れに近いものは感じる。だから何かの参考というかモヤが晴れるかと思って読んでみた。

    大学に属さない、いわゆる在野と呼ばれる人たちの研究生活や境遇はわかった。だが、やっぱり研究とは何かがわからない。たぶん、普段やっている探求活動も研究の一部というような気はする。でも、アカデミックではない。それはこの本を読む前から感じていることであり、読んだあとも変わらない。別にテーマがあって、同じところを掘り下げているわけでもない。そういう意味ではビジネス寄りの探求活動だ。定義というか哲学的な意味での研究がわかっていない(腹落ちしていない)のだろう。ということがわかった。

    本自体は、面白かった。読みやすいところ、読みにくいところはあるが、いろいろな人の寄稿なので、それそれで生々しい。考え方もやり方も人それぞれだな、と思う。あと、本文に関係ないけれど、表紙のフォントとデザインが好き。

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  • 読了:人を動かすハッカーの技術:ソーシャルエンジニアリングの実践と防御

    面白かった。が、なかなか恐ろしい。防御のためには、攻撃手法を知らなければならない。ソーシャルエンジニアリングだけで、用意周到に準備されてしまうと、対策はなかなか難しい。ターゲットに対して、準備することは多いので、気軽にはできない。本気で準備されると、どんな組織でもスキは多いと思うので、一部は崩されるだろう。今は、AIのちからもあり、もっと自動的にできるだろう。そう考えると、防御は本当に難しい、と感じてしまった。

    いい内容だが、悪用厳禁。いろいろなエッセンスが詰まっている。

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  • 読了:21世紀を動かす思想

    いろいろなエッセンスがあり面白かった。加速主義、プルラリティ、SFプロトタイピングの思想について簡易に解説されている。プルラリティとSFプロトタイピングは知っていたが、加速主義はわかっていなかったのでよかった。

    加速主義も急進的なものから、保守的なものまでいろいろとあり、それぞれに略号というか記号というかが付けられている。なんともわかりにくい。たぶん、この本を読んでいなかったら、加速主義について意識することはなかったと思う。加速主義のところを読んでいて思ったのは、なかなか危険な思想というかなんというか。同じ加速主義でも、保守よりな方が馴染みやすい気がする。保守よりと言っても、加速していく世界には違いないのだが。でも、保守的でないと、ターミネーターの世界だったり、企業国家によって牛耳られたりする世界になりそうで怖いわけだが。

    プルラリティは、1冊本を読んでいるので、内容もわかっているので、まぁ、そうだよね、という感じで読み進めた。プルラリティ(=多元主義)の考え方は21世紀には良い気がする。ちょうどいいところを探そうとすると、プルラリティ的に考えた方がいい。この本では、そういうことのエッセンスだけが語られているので、サクッと読むには良い。気になるならば、プルラリティ(という本)を読めば、もっと詳しくわかるので。

    SFプロトタイピング、未来学、ここらへんは、理想の未来像だったり、ありうる未来像を模索していく思想というか手法なので、有用だ。地続きで考えていくよりも、SFのような形で、ちょっと飛び越えた発想がないと今の世界の変化についていけない、というか考え方がつまらなくなるので、必要な考え方だと思う。実際問題として、AIとの向き合い方だったり、活用方法などはSF思考で考えて、ナラティブを考えた方がしっくりくる。SFっぽく思えても、じつは1〜2年で出来るのではないかと思えることもある。現実にとらわれずにSF的に考えた方が考え方が柔軟になってよいと思える。

    なにが役にたつのかもわからないので、今の思想を知っておいて損はないと思っている。正直、それって思想だったのかと思わなくもないけれど。SF思考は好きなので、プロトタイプに活かすにはいいのではないかと思う。216ページに「現状の社会システムに対する問題意識(非効率性、不公正性、分断など)と、テクノロジーがそれらの解決に貢献しうるという期待感を共有している点で、根底でつながっています。」とあり、どれも重要なことになり得るのだな、考えさせられる。

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  • 読了:WIRED(ワイアード)VOL.59

    Future of Health特集(生きることの未来)が面白かった。未来の医療の話もいいけれど、その結果、延びていく寿命の話はよい。個人的には、そんなに長生きをしなくてもいいんじゃないかと思う。でも、この先の世界というかテクノロジーがどうなるのかは気になる。それで、話の流れの中に、生きていく中の満足度が、20代をピークにして、50代まで下がっていくという話があった。そういえば、前に他の本で読んだ気がする。40代になって思うのは、体力は衰え、夜ふかしもできない、怪我や病気の治りは遅い、ということ。確かに実感としても満足度は下がっている。これが60代(50代後半かも?)になると、逆転していくらしい。まったく想像できないが、その歳になると長生きしたいと思うようになるのだろうか。とりあえず、風邪も含めて病気は即効で治るような世界になってほしい。辛いのは避けたい。ヘルステックやAIの活用で、そのような世界になったらいいのだが。結局は、お金の問題な気がしなくもない。

    あとCOVER STORYがよい。どこか心が惹きつけられる。花道とダンス、こういう融合もあるか。ほんと、いい。もう少し、写真を見てみたかった。

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  • 読了:人・場・組織を回す力

    マネジメントとか関係なく、コミュニケーション論の話。コミュニケーションのときの姿勢の話といったところだろうか。ギスギスしないようにする、コミュニケーションをつづける、が肝という感じ。普通のことにみえるが、難しいんだよね。サクッと読めた。

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  • 読了:くらしのアナキズム

    とても面白かった。アナキズム=無政府主義、というわけではなく、政府が介入しない(介入できない)普段のくらしで、アナキズム的なことが起きているのか、そこに焦点を当てている。というか、当たり前すぎて、国家について考えたことはなかった。なんらかの外部要因によって、国家というか統治機能がなくなったり、大幅にかわることはアリ得るのだと考えさせられた。

    第4章の「市場(いちば)のアナキズム」はわかりやすい。市場(いちば)は、そもそも政府は直接的には関係がないわけで、そこでの活動や規制、コンセンサスを考えると見えてくるものがある。そして、「アナキズムは『権力による強制なしに人間がたがいに助けあって生きてゆくことを理想とする思想』だ」とある。この「助けあい」は政府は関与できない(強制できない)わけで、それが市場の中で自然発生して、コミュニティやルールが形成されていく。中世日本の市場の例やヨーロッパの市の例など、本当に面白い。「助けあい」というキーワードは、しっくりとくる。強いつながりではなく、弱いつながりでもあれば、なにかあったときの助けあいにつながる。そういう現場発生的な何かが良いわけだ。

    第5章の「アナキストの民主主義論」は気づかせられる事が多い。「多数決はコミュニティを破壊しかねない」とか。民主主義だと、ついつい賛成多数できめればいいじゃないか、みたいな安直なことを思ってしまう。そうすると数で負けたほうの不平不満がたまる。そんなに大きくないコミュニティだと、それが分断のもとになり、争いに発展するということ。利害がある内容で、多数決だと弱い方(数が少ない方)が圧倒的に不利な立場になる。数がおおければ、なんでもやっていい、というわけでもない。公平さというよりも、納得がいく形がいいということ。コミュニティの中では、よくも悪くも「納得いくまで話しあう」ということが重要になる。日本の中の調査などの事例もあり、単純に多数決で考えればいいというわけでもないことがわかる。思い返すと、今の多数決で決める風潮は何なんだろうか。学校教育の中で、何かをきめるとき、なんでもかんでも多数決で取るみたいなことがあったからだろうか。少なくとも自分のときは、多数決ばかりやっていた気がする。国民的なアニメの「ちびまる子ちゃん」の中にも、多数決は出てきていたし、そういうところから「多数決で決める」みたいな刷り込みがあるのだろう。民主主義は数の暴力と言われるけれど、これに疑問を抱くまでが大変な過程な気がする。「くらしのアナキズム」としては、政府や地方自治体がうんちゃらよりも、「納得いくまで話す」が最終的には重要なんだろう。政府的な無理やり決める、ではなく、アナキスト的な解決がいい。

    「うしろめたさの人類学」と「くらしのアナキズム」の両方を読んだわけだが、自分の所属するコミュニティ文化圏(国家や環境)を超えて、何か別の文化圏とふれあい、比べるといろいろな面白さや発見がある。それがすぐに何かの役にたつことはない。でも、そういう違いがあることを認識できることが、ダイバーシティなのだろう。相手の背景を知った上で、受け入れられないことは受け入れられないでいいのだ。歩み寄りは必要だと思うが、納得のいくまで話すのが大事。そのうえで、決裂は仕方ない。多数決や政府的なトップダウンで決めるよりも重要なことだろうと思う。

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  • 読了:技術記事を書く技術 ITエンジニアの価値を高めるアウトプットのすべて

    自分でもブログ用に書いているけれど、他人がどのような書き方をしているのかが参考になった。ネタ探しやネタのストックはほぼ同じだった。書き方のところは、半分同じ、残り半分は意識していなかったところだ。何を意識できていなかったかというと、9章の「良いサンプルコードを書く技術」のあたりだ。やっていることも多いけれど、意識的に実行していたかというと、そうでもない。「できてる」「できていない」よりも意識しているかどうかが重要。

    それからQiitaとかは自分には敷居が高いな、と思った。技術系のネタ自体が、いつかの自分に向けたメモなので個人ブログで十分というか、そっちのほうが性に合っている。承認欲求とかが出始めると好きな内容も書きにくくなるし自由度が下がる。コラムにもあったけれど、内容的にも個人ブログがあっている(いいコラムをありがとうございます)。

    書く技術ではないけれど、いっぱい掲載されているコラムが面白かった。「あ、そうなんだ」というのが多くて、面白かった。コラムだけでも読むのもアリだと思う。

    まとめると、これから何かを書き始めたい人には、いい指標で指南になる本。すでに書いている人にとっては、自分の差をみることで、参考になるところが多い。同じところがあれば、動機の後押しになる本。

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  • 読了:ソフトウェアデザイン 2026年6月号

    GitHub Copilotの特集がよかった。Microsoftの発表が重なって、翻弄されたところはあるけれど、雑誌ならでは即時性もありよい。変化が激しいと書籍よりも雑誌のスピード感がいい。

    ドメイン解体新書の内容もよかった。ccTLDをめぐるいろいろなことがあり、面白かった。ドメインが収入源になっている地域もあるのか。特殊とはいえ、重要な資源なんだな。

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  • 読了: 超知能AIをつくれば人類は絶滅する

    今の生成AIなどの技術でAIが進化していったときの「最悪のシナリオを想定」したストーリー。AIを扱ったディストピアといえば、映画のターミネーターやマトリックスがある。最終的な結末は、それに近い。そうならないようにするための話や教訓に近いことが書かれている。便利なものだがよくわからないものを使うためにも、都合のよい話だけでなく、悪い事態の話も知っておいた方が良い。だからこそ「最悪のシナリオ」が想定されている。「最悪なシナリオ」がどのくらいの確率で起きるかという楽観しないほうがいい。このようなシナリオをしっておくのもいい。

    読みやすいし、楽しい。ノンフィクションになってしまったら、楽しくはないのだけど。ある意味、マトリックスの前日譚みたいな見方もできてよい。

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  • 読了:うしろめたさの人類学

    とてもおもしろかった。エッセイのような、人類学の本のような、読みやすくて面白い。そして、いろいろな気づきというかひっかかりポイントがある。別の場所のことを知れるのは面白い。

    文化というか習慣の違いの差もあり、ただただ滞在しているときの日記的なところが興味深い。経済、国家、市場など、各章にテーマはある。それが日記的な滞在記の部分から解説されている。だから実態というか、わかりやすいというか、生々しくてよい。生々しいところがあるから、魅力的なんだろう。

    うしろめたさは、たしかにある。見ないふりや別のことでバランスをとっていると言われると、そうかもしれない、と思う。

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