読了:ソフトウェア・ファースト

読了。ソフトウェア・ファーストで企業運営ができるかどうかは別にして、この考え方やソフトウェア・ファーストができるような体制については、同意できる。ソフトウェアは、生き物みたいなものなので、常に改修したり、環境をアップデートしていかないといけない。塩漬けという名の放置が多すぎる。その結果、ブラックボックス化(レガシーシステム化)していく。そうなると、DXなんて、夢のまた夢だ。そうならないためにも、作ったソフトウェアや買ったソフトウェアに対して、手をかけていくのは大事。特に外部で開発するのではなく、企業の内部でやりきれる体制を維持することが重要だと思う。社内で設計部分だけ抑えておけば、という話もあるが、設計だけではつらい。内部の構造やロジック、アーキテクチャまで把握しておかないと、結局は自分たちで手を入れられないので、ブラックボックス化も同然だ。そういう意味でも、ソフトウェア・ファーストの考え方が企業に広まってくれるとよい。

あと、本の内容にもあるが、社内IT部門の評価や待遇も考えた方がいい。ちょっと有名になったベンチャー系と比べると待遇が悪いので、人なんて集まるわけもない。コーダーみたいな人は、どこかの銀行案件が終わって溢れているけれど、自走できる人は少ない感じ。そういう人たちを大量に生み出してしまったITの下請け体制が問題なんだけど。社内開発を続けるのは、それなりにコストがかかるので、よほど経営が危機感をもっていないとソフトウェア・ファーストの体制を維持するのは厳しい気がする。

ないモノねだりだから、ソフトウェア・ファーストにしようと言っているわけで、そのように有りたいし、そうなって欲しい。ちゃんと自分で開発したいなぁ。

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