読了:メタファーとしての発酵

読了。面白かった。ちょっと思っていたものとは違ったが、内容は面白く難解だ。ある意味、世界は広がった気がする。そういう意味ではアタリだった。分厚くはないので、さくさくと読めるのもよい。そして挿絵というか写真がよい。

かなり生物発酵よりなので、何をもってメタファーとするかは難解だ。

メタファーとしての発酵には、きわめて広い使い道がある。私たちが心の中でアイディアを温め、想像力を働かせるうちに、そのアイディアが発酵して行くことはよくある。感情も、整理したり経験したりするうちに、発酵することがある。時には、この内面的な発酵が個人的な経験の枠を超えて、より広い社会的プロセスへと発展したりもする。生物学的な現象と同様に、メタファーの意味でも発酵できないものは何もない。

メタファーとしての発酵

ただ、感覚としての発酵はわかった。何かと何かが混ざり合い、醸すことで、別の何かに変容していく。それをメタファーとして発酵といっている気がする。表現として発酵を使いこなすのは、なかなか難易度が高そうだ。一時期流行ったセクシーと同じレベルで、日本で使うのは難しいような気がする。

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