vCenter Server 6.0で、ブラウザで使用するvSphere Clientの監視ステータスが、「Green」から「Gray」に変わったという通知が届くようになった。サービスやプロセスが落ちているのかと確認すると、確認したときには正常な状態に戻っていた。不定期に、1~2日で1回程度の頻度で、「Gray」=認識できない状態になった通知が届くようになった。
いろいろと調査してみると、KB2151675に該当している。
CPU on vCenter Server spikes and web client is not responding (2151675) https://kb.vmware.com/s/article/2151675
■原因
「CEIP VLSI clientsが正しく閉じられていない」ことが原因
■対処
- vCenter Serverを6.0 Update 3にアップデートする
- ワークアラウンド対応(暫定対応)を行う
簡単にアップデートできればいいが、そういうわけにはいかないので、とりあえずワークアラウンド対応を実施。
■ワークアラウンド対応
- vCenter ServerのOSにログインする(ここではWindows)
- コマンドプロンプトを起動する
- コマンド
net stop vspherewebclientsvc /y
を実行する。
(vSphere Web Clientに関連するサービスをストップする) - コマンド
rmdir "C:¥Program Files¥VMware¥vCenter Server¥WebClient¥server¥work" /s /q
を実行する。
(vSphere Web Clientのワークフォルダを削除する) - コマンド
del "C:¥Program Files¥VMware¥vCenter Server¥virgo¥server¥pickup¥*" /q
を実行する。
(ピックアップフォルダを削除する) - 「C:¥Program Files¥VMware¥vCenter Server¥WebClient¥plugin-packages¥vsphere-client¥plugins¥」にあるファイルをバックアップする。
- バックアップ後に「C:¥Program Files¥VMware¥vCenter Server¥WebClient¥plugin-packages¥vsphere-client¥plugins¥」にあるファイルを削除する
- 下記のコマンドでvCenter Serverのサービスを起動する
net start vspherewebclientsvc net start vmware-perfcharts
これでワークアラウンド対応は完了。あとは、解消されたか様子を見る。