IISが動作しているサーバでは、WinRMのバージョンと構成に注意

IISを使用しているWindows Server 2008で、WinRMを使用したリモート実行を試みたところ、少なからず問題が発生した。

■WinRMは、ファイアウォールサービスが起動していないと構成できない。

Windowsファイアウォールのポリシーを無効化してファイアウォールを 使用しないのは
問題ないが、サービスは起動しておく必要がある。
“winrm quickconfig” を実行してエラーになる場合は、ファイアウォールを確認する。
(サービスが止められているなんて、ある意味想定外だ)

■WinRMは、バージョンによって使用するポートが異なる。

WinRM 1.1(Windows Server 2003 R2, Windows Server 2008)は、
デフォルトのポートがポート80であり、IISを使用している場合にはポートがかぶる。
WinRMのサービスでは、IISと競合が可能とのことで、プレフィックス /wsman が
予約されているとのこと。
IISで/wsmanを使用していなければ、プレフィックスを付けてアクセスすることで共存はできる。
アクセスする際に工夫が必要。

WinRM2.0(Windows Server 2008 R2 以降)は、デフォルトポートが5985番なので、
IISとポートで競合することはない。
WinRMのポートを変更することはできるが変更すると、管理サーバと通信できなくなる。

Windows Server 2008よりも前のバージョンでWinRM(バージョン1.1)を
使用するときは、 IISとの共存には注意が必要。

■参考

https://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa384372%28VS.85%29.aspx

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