CiscoのCatalystでInterfaceにセカンダリIPアドレスを設定すると、ARPテーブルがおかしくなる

CiscoのCatalystスイッチで、InterfaceにセカンダリIPアドレスを設定するとARPテーブルがおかしくなって通信ができなくなることがある。

今回、ハマったのはPortChannelを使って、Cat3560にWLC(Wireless Lan Controler)を接続したところ、最初はWLCにPingが飛んだのだが、急にPingが飛ばなくなるという現象。接続が落ちたわけでもなく、リンクはアップしている。“sh ip arp”でARPを調べると、ちゃんとMACアドレスとIPアドレスが一覧にある。

だが、Pingが飛ばない。

ここで、“clear ip arp 192.168.0.XX”を実行して、ARPテーブルからWLCを削除してあげるとWLCにPingが飛ぶようになる。Pingを飛ばしたタイミングで、ARPテーブルにWLCのMACアドレスが登録されて正常な状態になる。

おかしくなっているのは、Cat3560のARPテーブルなのだ。ちなみに、PortChannelをやめて、Active-Standby構成にしてみたが安定せず。セカンダリIPアドレスが設定されていない別のVLANにWLCを接続したところ、通信や挙動が安定するようになった。

それで、ARPテーブルがおかしくなるのはなぜだ?と、いう話なのだが、Catalystで、InterfaceにセカンダリIPアドレスを設定するとARPテーブルが不可解な状態になるのは、ある程度有名なことらしい。

こんなピンポイントでハマるとは・・・。こういう時もあるよね。

おまけ。設定とか、いろいろ。

■InterfaceのセカンダリIPアドレス設定

 interface Vlan100
  description ServerSeg
  ip address 192.168.0.10 255.255.255.0 secondary
  ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
 !

■ARPテーブルの表示

 cisco# show arp

もしくは

 cisco# show ip arp

■ARPテーブルから、特定のIPアドレスのものだけを削除

 cisco# clear ip arp 192.168.0.XX
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