グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
ダグラス・C. メリル ジェイムズ・A. マーティン Douglas C. Merrill

早川書房 2009-12
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”グーグル時代の”とついている割には、Googleの活用術に特化していないのは良い。インターネット時代の汎用的な整理術のようなところも多い。ただ、本の厚みにしては内容が薄い気がする。読み物としては、読みやすいほうだろう。パート1とパート3だけ読めば、いいだろう。パート2はツールの使い方が主なので、読み飛ばしてもいい。

ポイントの一部としては

「人間の脳は”ながら作業”不向き」

「九時五時の勤務時間、学校の夏休み、「知識は力なり」という固定観念ー現代社会に深く染み付いた構造や信念の多くは間違っている。これらはみな、物事の整理を難しくする」

「思い込みの制約ではなく、現実的な制約をくぐり抜ける術を身につけよう」

「目標と制約は表裏一体の関係だ。制約は障害だが、目標は可能性だ。このふたつを明確に理解することが、最小限のストレスと労力で成功収めるキー・ポイントとなる。物事を整理するためには、現実的な制約を念頭におきながら、目標に沿った行動を取ることが重要だ。」

かな。

あとは、パート3の文脈(コンテクスト)の切り替わりによる思考中断あたりだ。文脈が変化すると、短期記憶の情報の一部が消え去ってしまう。そのため、ながら作業などによって文脈が切り替わると効率が悪くなる。人の脳は、ころころと切り替わる文脈に対応できるようには出来てないということ。作業や思考をするのなら、同じような文脈のことを連続してやるとよい。

認知科学のことを考慮にいれて整理術を組み立てているのは、作者の経歴の技というべきだろう。軽く読んで自分に必要なところだけ、取り入れればいい感じだ。やっぱり、今時の時代、検索に頼らないと無理だよね。。。俺は、Googleじゃなくて、Evernoteを使うけどね。

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