読了:Web Designing VOL.218(2023年2月号)

ウェブ制作まわりの状況がどうなっているのかを知りたくて、読んでみた。

よいのか悪いのかもわからないが、ウェブ制作会社の規模は小さいところが多く、個人事業主たるフリーランスも多い。だから、選ぶときは規模を気にしても、あまり意味はなく、実績や打ち合わせのときの様子で、ヤバいかどうかの見極めが必要そう。どうやって、いいところ、いい人と出会うかが重要。そういう意味でも、指名で仕事をとっている会社や人が多いという結果も頷ける。これは、当たり外れが多すぎて、なかなか大変な感じ。大きければ当たるのかというそうでもないけれど。会社としての規模としての信用やブランドで、フィルタリングはできなくて、どんどんと小粒化しているわけだ。結局、発注する側が一番大変ともいえそうだ。

どんなツールを使っているのかも面白くて、コーディングツールはVisual Studio Codeが圧倒的な人気で、UIなどはAdobeの一強。XDに対して、Figmaが増えている感じだけど、AdobeがFigmaを買収する作業をしているので、結局、Adobeが強いというわけだ。あとは、Microsoft Officeと、Google系ツール(Google Documents、Google Spreadsheetなど)が使用具合として、拮抗しているのも面白い。Microsoft Officeもサブスクリプション契約なので使用せず、Googleのツールを使っているという具合なんだろう。Google AnalyticsやSearch Consoleも使っているから、Googleのアカウントはあるから、というのもあるのだろうけど。GoogleとMicrosoftで2分されているのが面白い。どちらも使えるけれど、ロックインされていくので、他の業界や世界もそうなっていくのだろうか。(どっちもアメリカのツールなので、敵対している国や地域はどうなっていくのだろうか、という別の興味もあるけど)

そして、スキルとしてはJavascriptが人気というか、それを使えるようになるしかないというか、進歩が速いからおいていかれないようにするしかない、というのが見えてくる。でも、採用で重要なのは、ディレクション力やコミュニケーション力と書いてある。Javascriptのスキルがあるだけじゃダメで、進行管理したり、進めていくだけのコミュニケーション力が足りていない、というわけなのだろう。結局、ウェブ制作の組織が小粒化しているので、コミュニケーション力などが重要視されてくるのだろう。そのうち、束ねて、ディレクションや進行するだけのまとめ会社が大きく台頭してきそうな気がする。ウェブ制作のPMO的なところを主たる業務にして、フリーランスを使って、作り上げるけど、その会社単体だと、ウェブ制作はまともにできないみたいな会社。

面白かった。

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