読了:御社のシステム発注は なぜ ベンダー選び で失敗するのか

読み物として、楽しかった。どっちかというと、ベンダー選定に対する共感という方がしっくりとくる内容だった。こういうことある、というのがあっちこっちにある。まぁ、選定時にやっていることもそんなに違わない。正解かどうかは別にして、そういうことがよくあるというのが多い。

あまり気にしたことはなかったのだが、56ページにあった「楽してとれた案件は、そこそこの戦力を割り当てたり、下請けの協力会社に丸投げしたりします。「顧客は厳しくない」「失敗しても許してくれる」というイメージを、最初に与えてしまったからです。ベンダーの緊張感がゆるむのです。」というのは衝撃的だった。これは、考えたことがなかった。楽をさせると舐められるのか、と思うと切ない。まぁ、同じページにある「RFP(提案依頼書)で要求レベルが高いと、ベンダー側が提案する「体制」が変わります。相応に「レベルの高い人材」を組んできます。これが非常に大きいのです。」の方をやっているから、楽な状況がないからかもしれない。ただ、継続的なところだと、いきなり質の悪い担当が割当てられたりする。それも気の緩みなんだろうか。

ベンダー選定の過程は、しっかりと書かれているので、どういうことをやるのか、どういうことを気をつければよいか、見るポイントはどこか、などなど、そういうところは参考になると思う。ちゃんとベンダー選定をしていると普通のことが書かれてある。そういうことが地味に大事だったりする。

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