「NTTグループ3社が海賊版サイトをブロッキング」を考える

NTTグループ3社(NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTぷらら)が、「漫画村」「Anitube」「Miomio」および類似するサイトへのブロッキングを発表した。

itmediaの記事。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/23/news103.html

NTTコミュニケーションズのプレスリリース
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2018/0423.html

ブロッキングの手法は、DNSブロッキングを行うという。これは、政府が方針を決めるまでの一時的な措置だともいう。なんというか「なお、政府において、可及的速やかに法制度を整備していただきたいと考えています。」とプレスリリースに書いてある。

この問題を考えて見ると、政府が方針を決めていないのに、ISPがブロッキングするという状況だ。政府の動きを忖度して、先回りという悪い動きでもあるし、ISPがコンテンツの検閲をして、コンテンツを止めているともいえる。プロバイダが、自分の管理下にある違法コンテンツを削除するならばまだしも、他のサイトへの通信をブロッキングするというのは検閲じゃないか。通信事業者がこれをやるのはいかがなものか。しかも、現状、これをやるのがNTT系の3社。独立しているけれど、政府の子飼いとも言うべき行動。どうなのよ、これ。

日本は、どこへ向かうのだろう?某国のように、グレートファイアウォールを作って、鎖国をできるようにしたいのだろうか。こっそりと裏で傍受でもなく、どうどうと止めるとは。そのうち、言論統制とか作品検閲とか始まったらどうしよう。頭に浮かぶのは、図書館戦争。政府とNTT系3社と、他のISPの動向が気になる。

あと、これを気に、またアングラサイトとか、偽装化が流行るようになるのだろうか。ふと頭に「うめーこのみかん」とか思い浮かんだ。普通に考えれば、ダークウェブに進むのだろうけれど。

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