ネット検索革命

ネット検索革命ネット検索革命
田畑暁生

青土社 2009-11-20
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前半は、ネット検索の仕組みの解説。中盤は、Googleの活動や情報を握られるということの危険性について書かれている。単に、Googleのバッシングというわけではなくて、Googleの意義と、その活動に潜む危険性について語っている。後半は、検索エンジンやSNSなどについてソーシャルキャピタルの観点から展望している。今後についてもしかり。

検索エンジンの歴史や議論の流れについて、いろいろな研究者の論文を引用しているので、いつ、だれが、どのようなことを考えていたのか、研究していたのかを知る事ができる。自分で、議論の歴史や流れを追っていくのに比べると、この本を読むことで、どの文献、どの研究者をピックアップすればいいのかがわかるため、流れを知るためには便利な本だ。流れをまとめているため、読みやすくてよい。引用などに使う場合には、この本の作者の意見がどこらへんにあるのかがわかりにくいため、2次引用になりかねないのが危険。内容自体は、難しいので何回か読み返さないと、いろいろとわからないところがある。

検索エンジンの発達や仕組み、危険性などを知るには良い本だと思う。ただ、一般うけする本ではなくて、研究者や大学生向きだろう。個人的には、面白く読めたので良かった。

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