M16-PWRの検証

機会があったので、松下のM16-PWRというPoEスイッチの借りて検証してみた。

製品のスペック自体はスペックシートをみればわかるのだが、使ってみないと設定のしやすさとか、製品の癖はわからない。それに、日頃はCiscoのスイッチかH3Cのスイッチしか使っていないのでほかの世界を知らない。検証として借りられると、別の製品やOSに触れられるので意外とわかっていない自分の知識に気がつく。

このM16-PWRを触ってみて思った率直な感想は・・・よくわからん!ってこと。

基本の設定とかは、ウェブ画面がやっていくのがベターらしくCLIの使い勝手がとっても悪い。シリアルで接続したときも、ウィザード形式のメニューがでて最初はCLIの起動方法がわからなくて何回かリブートをさせた。対話型で設定をしていく方が、初心者などには便利だとは思う。でも、大量に設定をしないといけないときや、別の場所で作ったコンフィグを簡単に投入しようと思うとCLIが充実していたほうが楽だ。それに、なにかトラブルがあったときにCLIからシステム情報を引き出したりとか、通信状況を見れると便利。負荷が高い状況やトラブル時には、ウェブインターフェースはまともに動作しないことが多いからね。

あとは、CLIのときのコマンドが若干Ciscoと似ている。が、ヘルプコマンドの使い勝手悪い。コマンドの途中からヘルプを起動させても、全体のヘルプが出てしまうため、その中から選ぶのが大変。コマンドのシンタックスしかないので、コマンドの名前から機能を推測しないといけないため、ある程度設定を知っていないとつらい。(まぁ、ウェブインターフェースが全体なんだろうし、当然か。)

それに今回、気がつかれされたのは自分がCisco語に使っているってことだ。例えば、Trunkのコマンドを探していたり、実際には802.1Qで規定されている通信方式なのでTrunkじゃなくて、そっちで探さないといけないとか。あとは、VLANインターフェースごとにIPアドレスを持てると思って調べていたら、どうやら、その機能はないようで、管理用にIPアドレスを一つ持てるだけとか。スイッチなのにいろいろとできてしまうCisco製品になれてしまったため他の製品を使ってみたときのギャップに驚く。コマンドや用語の違いがわからないと、そもそも設定できないとかね。1つの製品に固執しておくと、スキルは高まっていくけど、ほかの製品も見ておくと世界が広がっていい。自分のかけている部分にも気がつくしね。

いろいろと試したけど、そんなに悪いスイッチではないと思う。大量のVLANやVoice用のVLANが同じラインに流れているところはかなりきついと思うけど、PoEが必要なエッジスイッチとしては使えるはず。ポート数も8ポートとか、16ポートの製品があるので微妙なかゆいところに手が届くって感じだね。今回、検証しきれなかったのはCiscoのIPフォンとCUCMとつないでレジストされるかどうかを調べきれなかった。1つは、PoEの形式が旧方式であるCiscoの独自タイプに対応していないので、IPフォンが起動しない。あとは、Tag付きの設定はできたけど上位スイッチとの接続で戸惑ってしまったこと。ウェブで公開されているマニュアルを見たけれど、いまいちよくわからなかった。

こういうことをしているとまだまだだねって感じがする。もう少し勉強をがんばらないと。あとは、がんばって勉強する時間も確保しないとね。いろいろといい勉強になった。

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