月: 2018年9月

  • 電脳のレリギオ

    読了。気になっていたので、読んで見た。面白くよめたが、主張のレリギオの部分(というか概念)がわかりにくい。元々は宗教用語であるものを別の次元で適用しているからだろうか。ただ、別の表現(再接続)だとしっくりこないから、レリギオという概念が必要なのだろう。

    ここから下でまとめというか気になった部分を抜粋。

    P.24 レリギオとはつまり、日々の生活のなかで受容するさまざまな情報の断片をつなぎとめて、自らのアイデンティティと自分の周りの現実との整合性を再構築し続ける力のことを指します。なのでレリギオを考えることは、これから本書を通して詳しく見ていくように、「自分がいきている世界はどのような世界なのか」という把握と「自分とはこういう存在である」という構築を、情報の摂取と表現のループ構造のなかで捉えることが必要だと考えています。僕たちが人工知能社会の中においても人間を起点とし続けるためには、読むことと書くこと双方のバランスを取り戻す必要があるのです。

    P.36 「持続する企業の条件」が列挙されており、その一つに「ペインキラー」という項目があります。
     要は「未解決の問題」が存在することを証拠となるデータやその他の情報をもとに立証し、自分の企業が提示する「問題の解決策」を説得力をもって説明する、ということです。この論理構造は、工学分野の論文の書き方と相似していますが、アカデミックな工学論文では問題解決の対象がシステムそのものであることが多いのに対して、セコイアキャピタルが例示する事業計画では現実の社会で生きている生身の人間の「苦痛」=ペインを対象とするというところが大きく異なる点です。

    P.38 有名な哲学者や社会学者が情報技術社会を言葉で評論したり批判したりする書籍はたくさん存在します。僕もそういう本を学生の時分からたくさん読んできましたが、次第に現に情報社会に実装された技術やアイデアに対して言葉のみでフィードバックを返すことが困難になりはじめていると思うようになりました。
     その最大の理由の一つは、アイデアが実装されるスピードのほうが、抽象的な言葉による批評よりも遥かに早くなってきているからだと僕は考えています。もう一つの理由は、情報技術においては「つくってみて初めてわかること」が多くある、という経験則です。

    P.46 デザイン・フィクションとは、「架空の物語の中において十分説得力のある架空の技術のプロトタイプである」というスターリングによる定義と、それをベースにタネンバウムが提唱する「デザインの可能な未来系を説明するために物語の手法を活用する」方法という定義があります。もう少し噛み砕いて言い換えてみると、「まだ存在しない技術を、生身の人間が登場するシナリオの中で十分なリアリティもって描写する」という風に表現できるでしょう。

    P.46 デザイン・フィクションの概念は工学系研究者が議論しているだけあって、十分なリアリティを持たせるためには技術と社会の関係に関する知識が必要となる手法であり、実践する敷居は決して低くないとは思います。しかし、その思考法は、登場人物が架空の物語の中で何を考えたり感じたりするのかという人間の感性を前景化するという点において、情報技術を人間の側により戻す、すぐれて批判的な方法論であるとも考えるのです。

    P.114 メディア(media)とはラテン語のメディウム(medium)の複数形であることに気付きます。
     メディウムとは「媒介」や「媒質」を意味する言葉です。芸術の領域ではメディウムとは作品を構成する支持体(絵画でいえばキャンバス地など、フランス語ではsupportシュポールとも)や素材(絵画でいえば絵具)、より広義には道具(絵画でいば筆の種類など)も刺します。

    P.132 「利用者が目にする情報があらかじめアルゴリズムによって決定されている」状況は、インターネットの黎明期に標榜あれていた「情報への自由なアクセス」という理念とはほど遠い状況だと言えるでしょう。この問題の核心は、だからといって僕たちがそうしたアルゴリズムに依拠しているサービスやアプリの利用を止めれば良い、という結論には至らないという点です。
     僕たちは一度便利で快適な、僕たち自身の労力を省いてくれる道具を体験してしまうと、なかなかそれを止めることができません。これは、いくらあるサービスに大きな欠陥があるとわかっていても、代替案を考えたり、別のサービスに乗り換えたりすることが簡単ではないという厄介な問題だともいえます。

    P.138 高尚な理念を社会実験するためには、同時に利便性や効率性といった「商品価値」を提供することが必要な時代に生きているのです。言い換えれば、理念はスケーラブル、つまり大規模に拡大できるようにデザインする必要があります。

    P.155 人間の心(意識と無意識が脳と身体を通して複合している状態をイメージしていますが、それは古来から人間が魂と呼んできたものも含むかもしれません)とは、心の輪郭がつくられる動き、つまり自分を構成するさまざまな断片を現実世界と連動させて再接続(レリギオ)しつづけるプロセスそのものです。

    P.157 自分が「良い」と思うもの、価値として認めていることが現実の一部を形成していると感じられる時、人はレリギオを体感するのではないでしょうか。であれば、情報社会の不和を調停するには、相互のレリギオが互換性を持てるようにコミュニケーションをデザインしていく必要があると言えるでしょう。
     本書ではレリギオという考え方を、本来「宗教」(religion)が担ってきた、個人のアイデンティティが結像することを助け、個々人のつながりである社会システムの作動を支えてきた機能を、特定の儀礼的宗教に特権化することなく、あくまで世俗的に考えるための概念として提案しました。

  • カブトムシはまだ生存中

    今年、カブトムシのオスが1匹だけ生存中。このまま越冬するじゃないかと思うくらいだ。ただ、涼しいためか動きはかなりヨタヨタしている。このまま10月に入っても生きているだろうか。

  • Windows10にWindows Subsystem for Linux をセットアップした

    前はvmware playerで完全に仮想化したLinux をWindows上に構築していた。そっちの方が何をやっても切り分けられているから便利だったが、メモリとSSDが足りなくてちょっと困ることもあった。

    そんなわけで今回はWindowsn10のWindows Subsystem for linuxのUbuntu にしてみた。仮想化ではないので、相互に影響は与えてしまうが、素早く起動できるのと、簡単にlinux のコマンドが使えるのがよい。とりあえず、digとかwhoisとかをインストール。この程度のコマンドを使うのならば、Subsystem for linux でよいのかも。GUIのアプリは使えないのでCuiのものだけだけど。お手軽というのが良いところ。

  • 読了:エンジニアリング組織論への招待

    読了。悪くはないが、自分には合わなかった(今の時点で求めているものと違うというだけなのかもしれないが)。

    自分に合わなかったので、結果的にダラダラと読むことになったが、Chapter5を読めばよく、Chapter5を読む前段として、Chapter1を読むというあたりか。それで感覚は掴めるので、そのあとに間のChapterを読めばよかったのかもしれない。

    「エンジニアリング組織論」なのかどうかはわからないが、技術系のベンチャーとか新しい組織には参考になるかも。結局、「エンジニアリング組織論」はなんなのかよくわからなかった。

  • キーチェイントラブル

    勝手にMac上のキーチェインの項目が統合されて、同じドメインのサイトのいくつかのパスワードが統合されてロストした。結局、キーチェインのアプリを開いてチェックしていくが、データは残っておらず、復元できず。調べたり再発行したりして、再入力。なんたる迷惑な。。。

  • RICOH GR IIIが開発発表

    https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1144267.html
    リコーは9月25日、コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III」の開発を発表。2019年春に発売予定と明らかにした。価格は未定。9月26日〜29日にドイツ・ケルンで開催される見本市「フォトキナ2018」で参考出品する。

    新しいGRは出ないかも、と思っていたので、かなり嬉しい。とはいえ、カメラを持ち歩かず、iPhoneオンリーでの撮影ばかり。さて、どうしたものか、GRに戻ろうかどうしようか。いや、その前に戻れるのか、という問題もあるわけで。iPhoneの写りがいいし、手軽なんだよね。iPhoneでカバーできないのは、むしろ望遠なわけで。とりあえず、実機待ちだろうか。

    財政に余裕があれば、悩まず買えるのだけど。

  • ラジエーションハウス

    放射線技師を題材にした漫画。努力で勝ち取ったチート級のスキルが楽しい。ジャンプ+フェスで一気読みしたけれど、コミックを買ってもいいかも、って言うくらい面白くてハマった。問題は、コインを使って最新話まで読み切ってしまったことくらいか。新刊いつでるんだろうか。

  • ぎょうざの満州

    ぎょうざの満州

    ぎょうざの満州 ラーメン

    ぎょうざの満州 餃子

    よくわからない3割うまいというキャッチフレーズの「ぎょうざの満州」に行ってみた。(狙っていったわけではなく、それくらいしかよさそうなところが見つからなかったから。)

    注文したのは、ラーメンと餃子。ラーメンは、あっさりした醤油。味が深いわけでもなく、高速道路のPAとかで昔よくあったような感じのスープ。個人的には、コテコテや複雑なやつよりも、シンプルなラーメンは好きなので、よい。餃子は、1つ1つが大きくて食べ応えがある感じ。しっかりと皮が焼かれているので、ぱりっとした食感。餃子の餡は、肉ベースなので、肉餃子。玉ねぎとキャベツが餡に入っており、粗みじんぎりというくらいの粗さで入っている。餃子もなんというか可もなく不可もなく。これといった特徴はない感じなので、逆にリピートしやすそうな、普段使いのお店という感じだ。

    でも、結局、なんというか「3割うまい」がよくわからなかった。

  • 不思議なポケモン

    変なポケモン

    Pokemon GO コミュニティディのとき、変なポケモンを見つけた。六角ナットに、目と体をつけたような変なポケモンだ。新種かと思い、ゲットしまくってみたが、すべてメタモンだった。実験か何かのイベントの前触れなんだろうか。

    あと、たくさんミュウツーを捕まえた。この前まで、激レアだったのに、一般化されてちょっと寂しい気分だ。

    追記。
    公式の発表によると、この新しいポケモンは「メルタン」とのこと。そのうち、本物が捕まえられるようになるのだろう。それにしても、分類がナットポケモンとは、そのまんまだ。

    https://www.pokemon.co.jp/ex/pika_vee/maboroshi/

  • Cisco ASA 5512-x のインターフェースでoverrunのカウントが増える

    Cisco ASA 5512-xのインターフェースサマリを見ていたところ、overrunというカウンタがあった。そのカウンタの値が増えていた。

    増えていたのは、input erroroverrunのカウンタで、両方とも同じ値だった。

    エラーカウンタのoverunは、ネットワークインターフェースでパケットが受信されたが、インターフェースFIFOキューにパケットを保存するための使用スペースがなかったときにカウントアップ(階数が増える)する。

    ASAの場合は、Firewallという特性から、パケットの処理に時間がかかり、処理速度以上にパケットが送られてくると、簡単にたまってしまい、あふれる(負荷がかかっているのはCPU)。そうすると、`overrun`のエラーカウンタが増える。

    状況を把握するためには、パケット着信時のCPUの状況(CPU-HOG)を調べるためのコマンドを実行し、状況を確認する。

    コマンド: show proc cpu-hog

    ciscoasa# show interface summary
    Interface GigabitEthernet0/0 "Outside", is up, line protocol is up
      Hardware is i82574L rev00, BW 1000 Mbps, DLY 10 usec
            Auto-Duplex(Full-duplex), Auto-Speed(1000 Mbps)
            Input flow control is unsupported, output flow control is off
            MAC address 6073.5c68.fd67, MTU 1454
            IP address 219.163.xxx.xxx, subnet mask 255.255.255.255
            5961524560 packets input, 6341231636630 bytes, 0 no buffer
            Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants
            1740 input errors, 0 CRC, 0 frame, 1740 overrun, 0 ignored, 0 abort
            0 pause input, 0 resume input
            0 L2 decode drops
            3655881367 packets output, 1089584429139 bytes, 0 underruns
            0 pause output, 0 resume output
            0 output errors, 0 collisions, 1 interface resets
            0 late collisions, 0 deferred
            0 input reset drops, 0 output reset drops
            input queue (blocks free curr/low): hardware (478/362)
            output queue (blocks free curr/low): hardware (464/346)
      Traffic Statistics for "Outside":
            11921162403 packets input, 12420084859214 bytes
            3655881367 packets output, 1023723468517 bytes
            28612147 packets dropped
          1 minute input rate 318 pkts/sec,  61380 bytes/sec
          1 minute output rate 241 pkts/sec,  97037 bytes/sec
          1 minute drop rate, 0 pkts/sec
          5 minute input rate 616 pkts/sec,  343904 bytes/sec
          5 minute output rate 359 pkts/sec,  104433 bytes/sec
          5 minute drop rate, 0 pkts/sec
    

    FIFOキュー

    FIFO = First In First Out。 つまり、パケットを処理するための普通のキュー。

    参考

    https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/docs/security/asa-5500-x-series-next-generation-firewalls/115985-asa-overrun-product-tech-note-00.html