OracleがインストールされたWindowsサーバをシャットダウンし、システムバックアップを取得し、データファイルを保存している先のiSCSIディスクのバックアップも取得し、完全な静止点のバックアップを作成した。作業後、静止点のシステムバックアップからリストアを実施。リストア後、OS(Windows)は正常起動し、iSCSIについても問題はなかった。
しかし、OracleDBの接続確認したところ、「ORA-01034」が発生し、Oracle DBが正常に起動していなかった。Windowsのイベントログも確認したが、特に変なエラーはなし。唯一、Oracle DB起動時に権限系のエラーが出ていた。完全な静止点でのバックアップだったので、SCN番号も関係なし。しかも手動で`startup`すると正常にOracle DBが起動して使えるようになった。
試行錯誤で、Windows OSの再起動も試したが、事象が再現するだけ。アーカイブログモードもオフにしてみたが状況は変わらず。ドメインへの再参加も実施したが変わらず。いろいろと試したが状況は変わらず。ひとつひとつ切り分けていった結果、原因を特定した。
原因は、WindowsのOSが起動時に、iSCSIディスクがマウントされる前に、Oracle DBのサービスが起動していたため、データファイルがマウントできず、起動が失敗していた。
対応として、Oracle DBのサービスを開始遅延で設定。これで、先にiSCSIドライブがマウントされるようになり、自動起動するようになった。
今までは、たまたま起動順としてiSCSIのサービスが先に起動していただけ。それがイメージバックアップからのリストアがトリガーとなり、起動順番が変わり、Oracle DBが自動起動しなくなった、ということ。