![]() | 究極のドグマ―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫) 機本 伸司 角川春樹事務所 2011-10 by G-Tools |
神様のパズルから連なるシリーズの最新作。SFだが、どっちかっていうと(シリーズを重ねるごとに)探偵ものっぽくなってる。性能のいい量子コンピュータを使って、膨大な情報を処理して、予測する。軸はこれのはずだけど、ヒロインの自分探しが本筋なんだろう。SF要素を混ぜたドタバタは好きだ。遺伝子操作とか、分子コンピュータとか。ちょっと先の近未来・・・大して変わってない世界。それだから、ストーリーが身近に感じるのだろうな。ヒロインのクレイジーな行動も気に入っている。型にはまりすぎているよりも波乱なほうがいい。
今回も、また少し物語の核心に近づいている。ちょっとずつ明かされていく背景をつなぎあわせていくのも楽しみの一つ。別にSF好きじゃなくても読めるので、読んでみるといいだろう。