読了:ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

とてもおもしろかった。ネガティブ・ケイパビリティよりも詩人キーツや精神科医ビオンの話、シェイクスピアと紫式部の話が引き込まれた。そのものズバリよりも背景的な部分の面白さがいい。それで、ネガティブ・ケイパビリティとわかりたがる脳との関係だったり、教育との関係だったりと、解があるわけではないけれど、ちょっとした考えへの引っ掛かりができたのがよかった。曖昧なものは、曖昧なままでいいわけで。その方が健全でもある。

コスパ、タイパと、何でもかんでもパフォーマンスというけれど、パフォーマンスを求めると、早急に結論を出して、さくさくと進める、というものもある。そんな時代だけれど、一旦、曖昧なままで答えを出さないという余裕、ネガティブ・ケイパビリティも必要だよな、と思う。大きな問題だと、答えを出さないと不安にもなるけれど、それはそれで受け入れるようになるのもいいことだろう。

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