読了:SREの知識地図

知らない用語などが多くて、面白く読めた。用語は知っていても、こういう使い方というか適用の仕方があるのか、と。SRE(Site Reliability Engineering)に「銀の弾丸」のようなものはなくて、工学的な考え方や管理手法の結果として、SREが成り立っている感じだ。だから、なんちゃってSREでもSREであるし、大規模なちゃんとしたものであってもSREなわけだ。組織への導入の仕方もいろいろとあって、個別のチームであったり、全社的な組織であったり、一人だったり、チームだったりと、いろいろなやり方があった。これは読んでよかった。

SLA・SLO・SLI・エラーバジェットの役割と相互関係については、為になった。エラーバジェットの残から考えて、リリースする機能なども制御するという工学的な管理手法はよい。いかに知らなかったかというのがよくわかった。

あと、SREが不要になるパターンというかSREを導入しても仕方ないというのもよかった。安定性を求められないものや機能追加がないシステムやサイトであれば、SREは導入しても運用するコストに見合わないわけで、単純にSRE!と言っていれればよいわけではない。

この本を読んでもSREを導入できるというわけではなくて、この本を足がかりにして、他にも情報収集して、導入を行っていく必要がある。最初の一歩としてはよい本だった。

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